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プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第7戦
新井敏弘選手 4番手でLEG1を終える
タイヤの選択、サスセッティングに苦しむ
Leg1 Report 17.Octomber.2003    

PCWRC最終戦ツールドコルスは、17日、20℃と少し肌寒い曇り空の下、15台がラリーをスタートした。路面はドライ。レグ1は、アジャクシオ北方の中距離ステージ3本を午前と午後にそれぞれ、各1本ずつ走る計6ヶ所合計95.2km余りで競技が行われた。

初日前半は、ダニエル・ソラの独壇場であった。SS1からSS3までの全ステージでトップ。新井はSS1が4番手、SS2は3番手、SS3も3位で、この時点での総合順位はソラから1分9秒8差の4位であった。コースはパッチや小石などで路面が荒れており、新井は高めの車高を選んでいったが、それがハンドリングにアンマッチだったようだ。
新井は、「ロールし過ぎというか、タイヤがソフト過ぎるというか、セッティングが外れましたね。テストで決めた標準仕様に戻し、スムーズ路面用のセットアップで次は試してみます。」
一方、午前のステージを新井に続く5位で終えたマーチン・ロウは、以下のようなコメントを残した。
「まだ始まったばかりですし、リスクは一切おかさず、マイペースで走っています。僕はチャンピオンシップをとることを優先しているので、今回はただドライブしてるだけですね」とクールな笑顔を見せた。

午後の3ステージもソラがトップを守り、驚異的なリードを築いていった。総合2位はクリーグ、3位がマクシアと、ランサー勢が続き、新井の4番手は変わらず。午前は5番手だったロウは、マイペースを維持し続けており、コルソールに抜かれて6位となった。トップのソラと新井の差は、この時点で約2分35秒。しかし、2位マクシアとの差はわずか24秒であり、まだまだ2位まで挽回のチャンスはある。18日土曜日のレグ2は、競技区間190km弱とレグ1のほぼ倍。ツールドコルスの山場だといえる。レグ2をどう戦うかでラリーの行方は決められていくであろう。

サービスに戻った新井は、「午後はリピートステージだったのでコースが荒れていて、ちょっとてこずってしまいました。その上、SS4ではゴール手前1.5kmでパンクしてしまい、10〜15秒ロス。午前中に柔らか過ぎたサスペンションを午後は絞って出て行ったんですが、今度はこれが固過ぎ。明日も路面が荒れる午後はセッティングを考えるとして、午前中は路面がまだスムーズだろうからこのままのセットで行こうと思う。明日は雨かもしれないが、もし雨なら誰にも難しいラリーになるはず。その場合は、僕には有利だと前向きに考えています」とコメント。気力も体力も満タンという様子であった。
新井のインプレッサは、最終の45分サービスで4輪のブレーキローター、キャリパーのユニットを交換。リアデフアッセンブリーも交換した。その他、不具合修正などの追加作業はなし。

この日6位で終えたマーチン・ロウは、「午後最初のステージとその次は、コース上に石やらグラベルやらが散乱し、コンディションは非常にラフでした。ところが最後のSS6はとてもクリーンな路面で、ここはエンジョイできました。クルマも全く問題ないし、全てうまく行っています。トシとの差は約45秒ついてしまったけど、肝心なのは3日目に僕は5位以内にいれば良いということです。ぜんぜん焦ってはいないよ」

SUBARUラリーチームカナダのパトリック・リチャードは、ドイツ以来のヨーロッパラウンド参戦だ。コルシカに来島してから行ったプライベートテスト中にエンジンを壊し、修理して車検に臨んだところシートベルトの不具合を指摘されるなど、スタート前に受難が続いた。しかし、SPRTからシートベルトを借用して車検をクリアしたため、スケジュール通りラリーをスタートすることができた。


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