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昨年優勝のアルゼンチン、今季初優勝を狙う
 
 
プロダクションカー世界ラリー選手権(=PCWRC)は、7月15日からアルゼンチン・ラウンドを迎える。2004年のラリー・アルゼンチンは、伝統の7月開催が復活。コルドバの山脈を拠点とする1年で最もドライな季節の開催は、クラシックスタイルのラリーには絶好のコンディションとなる。ここ数年、アルゼンチンのラリーは、早朝には霧が立ちこめ、日中は雨が降っていた。しかし、今年の開催時期では、早朝には霜が降り、日中にかけて暖かくなれば、たいていは快晴となる気候。ドライバーには、サングラスが必要になるほどだろう!

SUBARUのPCWRC勢は、ラ・ファルダの市街地から標高1,250mまで上った地点にある、以前にSSとして使用されていたラ・ファルダのコースでテストを実施。ロード・コンディションは最高で、今年のルートで予想されるコンディションと同様の状況を得られることができた。テストに参加したのは、新井敏弘、ナイオール・マクシェア、ナッサー・サレ・アルアティヤー。アルアティヤーは、アテネオリンピックの射撃チームの予選で、スキート射撃で150/150の世界記録を叩きだした直後に、ギリギリテストにかけつけての参加となった。

トップランチームは、アルゼンチン出身のドライバー、マルコス・リガトの自宅付近で、ファビオ・フリジエロ、マーク・ヒギンズと共に終日プライベート・テストを行った。また、アルゼンチンではオーリンズ・サスペンションの開発も実施し、全ドライバーが満足のいく結果を得ることができた。アリスター・マクレーは、イベント・ノミネートからアルゼンチンを外している。

本来の開催時期に復帰したとはいえ、イベントの展開としては大きな変化は予想されてはいない。昨年よりもドライとなるため、ルート中にいくつも設定されているウォーター・スプラッシュは、スペクテイターが、わざと水かさを増さない限り浅瀬となるであろうが、ドライといえどもステージは依然かなりルーズで、滑りやすいコンディションとなることが予想される。コースは徐々に掃けていくと見られ、WRCトップグループには序盤やや不利となるであろう。しかし、これはPCWRC勢に影響は少ないと思われる。

今年のルートは、アルゼンチンではお馴染みの、西部にある標高2,000m級のエル・コンドールやジウリオ・セサーレを含む伝統のステージが復活。南部には、伝統のサンタ・ロサ・デ・カラムチタ地域のルートも設定される。これらのルートは、サービス間のステージ距離が60kmから80kmにまで延長が認められ、リモート給油を採用することで、復帰となった。主催者にとっては、許容度が広がったことで、最高のルートを設定するための選択肢が広がったことを非常に喜んでいる。今年のアルゼンチンは、ラリー元来の様を呈したイベントとなりそうだ。

さらにアルゼンチンは、PCWRC勢にとって、「スーパーラリー」システム導入後の初ラリーとなる。このシステムは2005年にも導入が予定されており、基本的には、このシステムはレグごとにポイントを与えるというもので、リタイアしても再スタートすることができ、2005年からは選手権ポイントも与えられることになっている。今シーズンの残りのイベントでも、不備点をチェックするためにポイントシステムを除いては試験的に採用される。獲得ポイントの案については依然調整中だが、ポイントシステムがなく再スタートルールのみ導入される今年でも、リタイアしたドライバーにとっては、競技を続行することで、ラリーの走行経験や、ペースノートの熟成やマシンセッティングなどのメリットも与えられることになる。

 

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