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プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第4戦
新井敏弘選手は、2度のトップタイムで速さを見せるも
SS10でトランスミッションにトラブルで、今季初のリタイヤを喫する
 
Leg1 Report 15,16.July.2004    

プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)ラリー・アルゼンチンは、木曜日夜に行われた2本のスーパーSSでの新井敏弘の災難で始まった。轍に取られた新井のマシンは、ルーフから打ち付けられ、ダメージが広範囲に広がった。明けて金曜日の朝、SS前に行われた10分間のサービスで、メカニックの懸命の修復により、失格となるタイムアウトのわずか1分前に奇跡のサービスアウトを果たした。ここから新井は猛アタックを開始。午前中のステージで2つのステージベストを叩きだし、チームが施したマシンの修復が完璧であることをアピールした。サービスを挟んだ午後も新井は変わらずアタックを続けたが、マシンにはトランスミッションにトラブルが発生。昨晩のアクシンデントの影響と思われるダメージからエンジンがオーバーヒートを起こし、新井はSS10で悔しいリタイアとなった。新井にとって、今年、初のリタイアは、もちろん残念だが、アルゼンチンでの好タイムで自身の能力を見せつけたことは励みとなろう。

この日の午前中のコンディションは完全ドライ。路面はかなりルーズで、トラクションが得にくい。全般的にどんよりとしており陽射しはほとんどなく、無風状態のため、ホコリに悩まされるコンペティターも多かった。

この日午前のステージで快進撃を見せ、グループNのトップについたマルコス・リガトは、この日2回目のサービスの前にわずか0.5秒差ながら2位に後退。このサービスでの作業は基本的にはルーティン。リガトは午後の再走ステージに期待をかけた。午後のステージはトラブルなしで、再走ステージでは再び強大なパフォーマンスを見せつけ、ニュージーランドでのPCWRCウィナー、マンフレッド・ストールから55秒もの大量リードを奪い、夜の2本のスーパーSSを迎えた。リガトは、明日は慎重にペースを立てて乗り切る自信を得ており、タフなコンディションの中、現状のポジションキープを狙う。

ハード・コンパウンドのタイヤを選んだナイオール・マクシェアは、トラクション不足に悩み、SS2-6で大量のタイムロス。午後のステージに向けて、他のSUBARUドライバーと合わせソフトコンパウンドに切り替えた。このタイヤチョイスのミスに一時は困惑したが、コンディションはいっそうラフになり、ラリーは生き残り戦の様子さえ漂ってきた。しかしマクシェアには、さらに不運が舞い込み、フロント・サスペンション破損で、さらに16〜17分をロスしている。

マーク・ヒギンズも、この午前にアクシデントを抱えた一人。SS4でステアリングを曲げ、SS5では先行車のダストに捕まり、何度もジャンクションを行き過ぎた他、SS6ではパンクにも見舞われた!ヒギンズはここで調子を出せる自信を持っており、午後には安定したドライブができるよう期待している。

ファビオ・フリジエロはSS4でパンクし、80秒近くをロス。しかし、それ以外はノートラブルで走っている。
午前中、PCWRC4位につけていたナッサー・サレ・アルアティヤーだったが、SS4でホイール・ベアリングがダブルで故障し、後退。昨晩のスーパーSSで、路肩にヒットしたことがトラブルの原因と思われる。しかし、昼のサービスでトラブルを修復し、午後には心機一転、再びアタックを開始した。

レグ2に向けてのランニング・オーダーが確定したことで(夜の2本のスーパーSSの結果は、レグ2の走行順には影響しない)、コンペティターにとってはアクシデントが続出した「プロレーシング・サーキット」のスーパーSSを、トラブルなしで走り切ることを最優先。明日迎える、非常にタフなステージに備えた。


順位
No.
ドライバー
タイム
1位
35
M.リガト
2:11:45.7
2位
40
M.ストール
+50.7
3位
43
G.ガリ
+56.5
4位
33
D.ソラ
+1:00.6
5位
41
J.パーソネン
+1:45.8
6位
44
NS.アル・アティーヤ
+4:38.0
7位
36
R.トリビノ
+7:31.3
8位
38
G.ゲラツェフ
+15:42.3
R
31
新井敏弘
SS10

 

 

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