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必勝あるのみで望んだ前回のアルゼンチンラリーは、SS1での転倒によるアクシデントから始まり、メカニックたちの必死の修理により、戦列に復帰。
新井敏弘は、ペナルティによる5分以上の遅れを取り戻すべく、トップタイムをマークするなど強烈な追い上げで、ポイント圏内の7位まで浮上したSS10、トランスミッションのトラブルにより無念のリタイアとなった。
シリーズの行方も、ここから一層激化することになる。現状、特に際立ってシリーズを優勢するドライバーはなく、まだスキップイベントを消化していないドライバーが数人残っていることから、混戦のシリーズ争いは、ラリー・ドイツの週末、激しい争いを迎えることになりそうだ。
今季、不運に見舞われながらもポイントを獲得してきた新井敏弘にとって、リタイヤによるノーポイントはこれが始めて。チャンピオンシップ争いにおいては、優勝したD.ソラの失格によりJ.パーソネンが25ポイントでリーダー、新井敏弘は15ポイントの4位と参戦するラリーが残り2戦となったいま、ドイツ・オーストラリアとポディウムの一番上に立つことが新井敏弘の目標となる。
8月20日〜22日に開催されるラリー・ドイツは、PCWRCで2戦組まれているターマックラリーのうちのひとつである。ドイツ最古の街・トリアー郊外に本拠地が設定されるこのラリーは、シリーズの中でも最も特殊なステージが何本も含まれる。
この混乱は、もちろん天気の変わりやすいドイツでも展開されることになる。ドイツでは、雷雨が毎日お決まりのパターンで、しかもそれがいつ、どこで発生するかを正確に予想するのは、ほぼ不可能。これにより、大穴のウィナーや予想外の展開となって、トップ陣に劇的な変動が起きる可能性も大いにある。ラリー最終日の8月22日の日曜日、誰がポディウムのセンターに上るのかは、誰にも予想はできない。
ステージコンディションは、直角コーナーと共にロングの高速ストレートが現れるモーゼル地方のナローなブドウ畑のコースから、サーランドのスムースな道、バウムホルダーの軍事訓施設のバンピーでラフなコンクリート・コースまで様々。戦車の訓練のために設計された軍事コースは、チャンピオンシップの中でも例を見ない。油断できない巨大な縁石が配されたワイドなアスファルトのセクションは、擦りむかれるように荒れており、ウェットになれば細かい砂ホコリによって非常にスリッパリーになる。今年は開催が8月になったため天候が変わりやすく、路面コンディションがミックスになることも予想され、ドライバーにもタイヤにとっても、さらにタフなチャレンジとなると見られている。
3日間に渡って繰り広げられるこのイベントには、3レグ中、総ステージ走行距離411.06km、24ステージが設定される。サービスパークは、トリアーから60kmのボスタルジーのシングル。SS1のスタート時刻は、20日(金)の16:53(日本時間)。優勝車がフィニッシュランプに上がるのは、8月22日日曜日の15時30分(現地時間)の予定。
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