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プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第5戦
ドイツのトリッキーな路面のセッティングに苦しみ、LEG1は6位。
明日以降のマシンの方向性に自信を見つける
Leg1 Report 20.August.2004    

2004プロダクション・カー世界ラリー選手権第5戦「ラリー・ドイツ」のレグ1は、8月20日、午前中のステージ走行の間を通じて雨が降り続くウェットコンディションでのスタートとなった。幕開けからの評判通りトリッキーなコンディションの中、スタート早々からリタイアが発生。PCWRC勢では、SUBARU陣はメインのラリーチームからの天気予報の恩恵を受けた。しかしこのアドバンテージがあってもなお、SUBARUドライバーのタイヤチョイスは多岐に渡った。

午後のステージからは、路面コンディションはやや乾き始め、それに合わせてドライバーたちもスピードをアップ。しかし所々には、依然ダーティな部分が残った。

注目を集めたのは、ナイオール・マクシェア。SS1でスピンを起こした30秒後にコースオフ。しかし、草地のギリギリを走りながら最終的にコース上に戻り走行を続けた。その実力には定評があるアイルランドのマクシェアは、SS3にはセカンドベストのタイムをマーク。そして午後のステージで猛プッシュを続け、レグ1終了時にはPCWRCの3位につけた。

SS1をかなり慎重に攻めた新井敏弘は、ぶどう畑のセクションに入ったSS2で、タイトコーナーでマシンにやや特異な動きを見せた。日本期待の新井は、レグ2、レグ3の、さらに難しいステージでの効果を期待して、待ちの戦法。午後には、SS5、6でセンターデフにアグレッシブなセッティングを施したが、それほどの効果は得られず。この日の最終ステージでは、おとなし目のセッティングに割り切り、好感触を得た。

アリスター・マクレーには、午前中、これといったトラブルは起こらなかったが、トランスミッションから不自然な異音が聞こえてきたため、昼のサービスではこのチェックを行った。スコットランド出身のマクレーは、午前中、最も大胆なタイヤチョイスに出て、ドライコンディションにかけた。前半に聞こえてきた異音は、リアのディファレンシャルの故障から起こったもので、SS5ではそのダメージに苦戦。しかし、ラッキーにも最終サービスまでマシンを無事にたどり着かせることができた。

ドイツ初参戦のファビオ・フリジエロは、序盤で苦戦したものの、セッティングを変えた後から徐々にタイムを上げていった。高速でも安定するようにフロントをやや固めにし、タイトコーナーではこれが功を奏したようだ。

最初の2ステージでトラブルに見舞われていたヨアキム・ロマンは、ギアチェンジのトラブルにより、SS3でリタイアとなった。

タイヤについては、ピレリユーザーは、ラバーのバランスの恩恵を受け、いずれも好パフォーマンスを見せた。レグ1のステージでは、比較的ハードなコンパウンドのタイヤを使用し、やや検討課題を残した。コンペティター達は、明日、コンディションが好転することを期待している。

ナイオール・マクシェアはレグ1を3位で終了し、残るレグ2、3に向けて猛プッシュでさらに上位浮上を狙う。5位を巡っては、アリスター・マクレーと新井敏弘のSUBARUドライバー同士が、1時間29分もの争いの末にわずか0.2秒差という激戦を展開。さらに、4位のヤニ・パーソネンとの差はわずか10秒と迫っており、明日のレグ2では、両者ともこのフライング・フィンを追い上げることに全力を尽くす。ファビオ・フリジエロは初参戦のイベントで存分に経験を蓄積し、初日を9位で終えている。

ドライバー・コメント:

新井敏弘 - Car #31

「前走車がつけたブラックマークを見ながら、序盤のステージでは比較的慎重に攻めて今日を乗り切り、明日や、日曜日に控えるさらにトリッキーなコンディションに備えた。午後のステージ全般では、センターデフのセッティングが計画通りにうまく働かなかったので、最終ステージではおとなし目のセッティグに変えたところ、うまく働いた。今日の最終ステージでのマシンのパフォーマンスで、明日はきっかりとペースを上げていける自信がある」

ナイオール・マクシェア - Car #34
「今のところは全てに満足している。マシンには何の変更も行っていない。しかし、何か変化をつけたことをしたかったので、自分のドライビングスタイルをマシンの状態に合わせてみたら、これがうまく行った。午後のタイヤチョイスは、午前中と似たようなもので、マシンは素晴らしく反応していた。ドライコンディションでは、マシンはパーフェクトだが、ウェットではややトリッキーだ。よりラフなコンディションとなる明日に備えて、数カ所に若干の調整を加えたので、対応力が上がることを期待している。明日のパンツァープラッツのステージでは、間違いなくミシュランの効果が現れるよ」

アリスター・マクレー - car #39
「ここのコンディションは非常にトリッキー。信じられないくらいスリッパリーだ。期待とは裏腹にあまりドライにならなかったので、我々のタイヤチョイスは、恐らくやや足かせとなってしまったのだろう。SS5では、リアのディファレンシャルが故障してかなりのタイムロスとなったので、無事にサービスパークに戻ることができて嬉しいよ。明日のステージでは巻き返していく。待ち遠しいよ」

ファビオ・フリジエロ - Car #45
「ラリー・ドイツの参戦は、これが初めて。ここへ来る前には、トリッキーだと聞かされていた。コンディションという点においては、シリーズの中でも最も難しいラリーと言えるだろうね。最初の数ステージは保守的に走り、その後、高速セクションやタイトコーナーでの安定性を得るために、マシンのセッティングを変えた。かなりスタンダードな調整だが、午後のステージではこれがうまく働いた。このマシンは、本当にうれしいくらいに動いてくれるよ」



順位
No.
ドライバー
タイム
1位 47 X.ポンス
1:27:19.3
2位 43 G.ガリ
+8.3
3位 34 N.マクシア
+36.3
4位 41 J.パーソネン
+1:09.7
5位 39 A.マクレー
+1:19.2
6位 31 新井敏弘
+1:19.4
7位 32 K.シン
+2:16.0
8位 50 S.フォラック
+4:00.4

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