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2004年、最終戦オーストラリアラリー
新井敏弘選手は、有終の美を飾るべく、優勝を狙う

 2004年世界プロダクションカーラリー選手権(PCWRC)は、11月11〜14日、オーストラリア・西オーストラリア州で開催される最終戦(WRC第16戦)「テレストラ・ラリー・オーストラリア」を迎える。

今年、いまだかつてないほど熱い戦いとなった2004年PCWRCは、最終決戦を南半球オーストラリアで迎える。SUBARU勢では、ナイオール・マクシェア、アリスター・マクレー、そして新井敏弘にタイトル獲得の可能性が残されている。

常に衝撃の大逆転から悲劇の顛末までドラマを展開してきたオーストラリアでは、勝利の行方は誰にも予想できない。しかし、スピードの乗る高速ステージとスリッパリーな”ボールベアリング路面”は、SUBARUインプレッサのハンドリングのトラクションが存分に活かされるコンディションでもある。

WRC史上初めて最終戦を飾る今年のオーストラリアは、コンディションは前年以上にドライで温暖になりやすい。ほとんどのSUBARUドライバーが、それぞれ別コースで現地でのテストに参加。唯一合同でテストを行った新井とマクシェア、アルアティヤーは、このイベントの路面を全て網羅した最高のロケーションでのテストを消化し、きっちりセットアップを決めてきた。160kmを走り込んだアリスター・マクレーも、同様に理想的なセットアップが得られたと伝えている。トップランのマルコス・リガト、マーク・ヒギンズは短いテストを行い、どちらもマシンの状態に満足。このイベント制覇を目指し、このコンディションにマッチしたトップランのSUBARUインプレッサの走りを披露することを楽しみにしている。

非常にタフで、素晴らしいタイトル争いが展開されてきた今年のPCWRCで、SUBARUインプレッサは常に上位争いに食い込む力を見せつけてきた。シリーズリーダー、三菱のヤニ・パーソネンに挑む3人のSUBARUドライバー。誰がタイトルを獲得するのかは、誰にも予想ができない。全てのドライバーの健闘を祈る。

SUBARUドライバー勢
新井敏弘 - Car #31
わずかなタイトル獲得の可能性にかける新井は、シリーズ制覇のためには優勝が大前提。一切妥協のないマシン・セットアップで、序盤からのマキシマム・アタックが期待される。ここオーストラリアで、PCWRC優勝以外にタイトルの可能性は残されていない。また、テストを終えたばかりの2005年型スペックCを絶賛。来年のベースマシンとなるこの車両は、シャシーとエンジンパフォーマンスにおいて飛躍的な進歩を遂げていると報告している。

ナイオール・マクシェア - Car #34
タフながら実り多いシーズンの総決算をこのイベントで迎えるマクシェアは、PCWRCリーダー、ヤニ・パーソネンに2ポイント差のシリーズ2位に付けている。しかし、イベント終了時点でパーソネンと同ポイントになった場合、シリーズ優勝はパーソネンが獲得することになるため、マクシェアはパーソネンに3ポイント以上差を付けることが必要となる。この厳しい条件に対しても、意欲的な戦意を見せるマクシェア。限界ギリギリのプッシュで、最高のフィナーレを迎えることが期待される。

マルコス・リガト- Car #35
今年グラベルで見事な速さを見せているリガトだが、ニュージーランドではパワーロス、ホームイベントのアルゼンチンではアクシデントと、PCWRC優勝のチャンスを2度奪われている。このオーストラリアでは、その流れを変えることを目指す。台風の目ともなり得るリガトは、調子をつかみ自分のペースに集中することができれば、大注目のドライバーの一人。

アリスター・マクレー - Car #39
事実上、「ホームイベント」となるオーストラリアで、順調なテストをこなしたマクレーは、西オーストラリア出身の夫人と共に、パースの川沿いに構える家で時間を過ごすことも多い。マクレーにとって得意イベントの一つであるこのラリーでは、クラス優勝の筆頭候補との呼び声も高い。タイトル獲得に向けてのハードなシチュエーションに挑むため、マクレーもREDチームもハードな作業をこなし、セットアップも万全。いつも通り隙のないパーフェクトな体制で、マクレーのタイトル獲得に挑む。現在シリーズリーダーに3ポイント差のマクレーが目指すのは、PCWRC優勝とタイトル獲得、ただ一つ。

マーク・ヒギンズ - Car #42
ドライブシャフトのトラブルを乗り越え、コルシカで素晴らしいパフォーマンスを見せたヒギンズとチームは、マシンも復調し、2004シーズンも常に強さを見せつけてきた。コルシカでの再現を目指すヒギンズは、オーストラリアでも最前線での戦いに挑む。今年はまだグラベルでの見せ場がないヒギンズだが、オーストラリアでは本領発揮が期待される。マシンに潜む小悪魔さえ払拭することができれば、上位争いに食い込むことは間違いない。

ナッサー・サレ・アルアティヤー - Car #44
オーストラリア初参戦のアルアティヤーにとっては、雪のスウェーデン同様、オーストラリアは慣れ親しんだ母国のコンディションとは全く異質のラリー。2005年のPCWRCに向けて、このイベントの経験を得ることを第一の目標に掲げる。今年、WRCイベントを学ぶ中で目覚ましい進歩を遂げてきたアルアティヤーは、トップレベルのドライバーとしての感覚をつかみつつある。来年は、間違いなくトップクラスのコンテンダーの仲間入りをすることになりそうだ。

ファビオ・フリジエロ - Car #45
今シーズン最後のラリーで、より多くのポイント獲得に向けての決意を見せるフリジエロ。2005年の計画はまだ確定していないが、SUBARUドライバーに刺激を与える、熱心な戦闘意欲と決断力を持つフリジエロの来季参戦には期待がかけられる。

ヨアキム・ロマン - Car #37
個人的な理由で、このイベントは不参加となった。


 
 

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