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新井敏弘 ラリーレポート
プロダクションカー世界ラリー選手権 スウェディッシュラリー
 
新井敏弘選手はワールドチャンピオン獲得にむけて、
2005シーズンは極寒の地、スウェーデンで第1戦を迎える

2005年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)開幕戦となる、FIA世界ラリー選手権第2戦スウェディッシュ・ラリーのスタートを目前に控え、2月10日、シェイクダウンが行われた。本拠地となるカールスタッドに置かれたヘッドクォーターの周辺には、ようやく雪の姿も見られた。わずか数cmの降雪ではあったが、スタート前の準備を進めるコンペティターにとっては、待望の雪だ。

一晩中の雪が見込まれていた予報とは裏腹に、実際の状況は二転三転している。イベントのルート周辺のコンディションは、だんだんと温暖になると見られるが、最終日には冷え込む可能性もある。シェイクダウン当日の午前には、ハグフォーツの空港には冷気が広がった。気温1度とやや寒く、そして湿り気もある。生活する上では、非常に厳しい朝。しかし、それも昼食以降には3度にまで上がり、この地域として異常なほどの暖かさを見せた。

気温がゆっくりと上がっていったため、路面は前日よりもソフトになったが、違いはそれだけ。もしそれが続けば、路面はあっという間にマディになり、ラリーとしては悪コンディションとなってしまう。しかし、それは誰にも同じように起こること。そうなればそのコンディションの中で戦っていくしかないのだ。

この日の朝、他のコンペティターよりも若干遅れてシェイクダウンを始めたマーク・ヒギンズだったが、まもなく、昨年のPCWRCシリーズ2位・新井敏弘とならんでのベストタイムをマーク。ヒギンズは、最終的に、2分1秒1で、シェイクダウンのベストタイムをたたき出した。

シェイクダウンのコースを3周走行した新井は、今年のPCWRCシーズンのスタートに向け、万全の準備体制を披露。特に1周目では、WRカー勢を何台も脅かすほどの勢いで、SUBARUインプレッサWRX STi spec Cのパフォーマンスを見せ付けた。

アキ・テイスコネンとヨアキム・ロマンは、シェイクダウンへの不参加を決めた。テイスコネンは、月曜日のテストで満足した結果を得ており、ロマンは今週初めのプライベートテストで、マシンをクラッシュしていたため。ロマンは、修復を終えて競技スタートに間に合わせるのが精一杯となってしまった。

ファビオ・フリジエロは、シェイクダウンコースのペースノートがなかったため、ラリーマシンを降りて、まずはペースノート作成のためのスロー走行を行ったが、すぐにパンクに見舞われてしまった。こうした状況は、ラリー本番でも十分に予測される。

こうしたコンディションの中、このイベントでの一番の心配の種は、パンクだ。路面はソフトで、グラベルの上には大きな石が散乱している。先に走行するWRカー勢が路面の石をかき散らし、PCWRCグループは、その後を走ることになるため、パンクが非常に発生しやすい。PCWRCのマシンは、WRカーのようにパンク対策が施されたタイヤを装着できないため、ステージを安全に走り切るには、非常に慎重な走行と、大きな運が必要になる。

チーム陣はいずれも士気を高めており、午後にはカールスタッドで開かれた、2005年PCWRCの記者会見に参加。その後、晩にはセレモニアルスタートが行われ、競技は2月11日、金曜日の朝にスタートを迎える。

 
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