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新井敏弘 ラリーレポート
プロダクションカー世界ラリー選手権 ニュージーランドラリー
 
Toshi's Interview
 
プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第2戦
新井敏弘選手、堅実に首位をキープ。
PCWRCはスバル勢の活躍が目立つ。
 
Leg1 Report 8.April.2005    

FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第2戦(世界ラリー選手権=WRC第4戦)ラリー・ニュージーランドは、4月7日夜に本拠地オークランドでのセレモニアルスタートを行った後、4月8日、レグ1が行われ、気温が20度まで達する初秋の晴天の中、ラリーマシンが競技走行をスタートした。PCWRCにエントリーした21台のうち、STIがサポートする9クルーもSUBARUマシンで熾烈なバトルを繰り広げた。

見事な景観とは裏腹に、この日のステージを彩ったのは、ダスト。カラカラに乾いた路面に大量のグラベルが乗るコンディションでは、どのマシンも視界確保とペース維持に苦戦することとなった。PCWRC勢には各車スタート間に2分の間隔が与えられたが、それでも前走車が巻き上げた埃が残った状態での走行となり、全体的に速度が抑えられることとなった。

この日の午前中に行われた4本のSSでは、日本のエース・新井敏弘がPCWRCリードを奪い、一日を通してポジションを維持。25.33kmのSS1では、マルコス・リガト、ナッサー・サレ・アルアティヤー、ガブリエル・ポッゾと、さらに3台のSUBARU勢が上位に顔を揃えた。4人のSUBARU勢によるこの形成は、午前中いっぱい変わらず、唯一、SS3でアルゼンチンのポッゾがアルアティヤーをかわし、3位に浮上した。

さらに後方では、アキ・テイスコネンがSS2でコースオフ。コース復帰まで3分かかり、順位も8位から15位と大きく後退し、その後は、ロス分の取り戻しに励むこととなった。

この午前中、STIサポーターの面々には他にこれといったハプニングはなかったが、マーク・ヒギンズは、午前中のセクションでは選択したタイヤが固すぎたため、7位に甘んじた。フランスのブライス・ティラバッシは10位、ハメッド・アル・ワハイビは11位、セバスチャン・ベルトランが13位、アキ・テイスコネンが15位でサービスに帰還した。

サービスから明けて入った午後のセクションでは、午前中の不調を挽回すべくヒギンズが猛追。特にSS6ではクラスセカンドベストタイムをマークし、追い上げを見せた。しかしそのヒギンズをSS7で不運が襲う。クルーのペースノートにはコーションも記録していた橋でマシンをヒットし、この衝撃でリアサスペンションにダメージを負った。ヒギンズは走行を続け、このステージ後のリエゾンで修復。この日最後のステージでは、クラス4位のタイムをマークし、ドライビングだけでなく、メカニックとしての能力の高さも見せつけた。このSS7では、アキ&ミカのテイスコネン兄弟クルーも不運に見舞われ、ヘッドガスケットが故障し、万事休す。走行を続けることができなくなり、レグ1から撤退した。

アルゼンチンのガブリエル・ポッゾは、午後には活躍を見せ始め、SS6とSS8ではクラスベストタイムをマークし、本来の速さを披露。 約7ヶ月ぶり参戦した海外イベントでの新型マシンの調子をつかみ始めた。この後、ポッゾは着実にペースを上げ、残る2レグに向けての活躍を予感させた。

この日の終わりには、新井敏弘が首位を堅守し、マルコス・リガト、ガブリエル・ポッゾが後に続き、ナッサー・サレ・アルアティヤーと三菱のクサビエ・ポンスが4位タイにつけた。また、6位にはマーク・ヒギンズ、10位にハメッド・アル・ワハイビ、11位にブライス・ティラバッシ、セバスチャン・ベルトランが13位に入った。

STI グループNプロジェクトマネージャー:ジョージ・ドナルドソン
「ラリー・ニュージーランドのオープニングレグは、SUBARUのプロダクションドライバーが大活躍しての、素晴らしい一日となった。言うまでもなくSUBARUインプレッサWRX STi spec Cにとっての初めてのグラベルイベントで、ライバル車勢にその強さを見せつける結果となった。全チームが山のようなテストを重ね、それぞれ異なるメーカーのショックアブソーバーを装着し、その組み合わせは3-4パターンにも及ぶ。総合的に、全SUBARU勢は、考えられる限りの強さを見せ、我々のレベルがさらに上がったことを印象づけた」

PCWRC以外のグループN勢
ラリー・ニュージーランドには、PCWRC以外にもニュージーランドチャンピオンのクリス・ウェスト、オーストラリアチャンピオンのコディ・クロッカーとチームメイトのディーン・ヘリッジ、フィンランドのヤリーマティ・ラトバラなど多くのSUBARUグループNマシンが参戦。

中でも、昨年のグループNウィナー、ディーン・ヘリッジは、総合順位で新井敏弘とマルコス・リガトの間に割り込み、グループN総合2位でこの日を終了。コディ・クロッカーはガブリエル・ポッゾの後に続き、グループN・5位。クリス・ウェストがグループN・6位で、アルアティヤーを3秒先行している。また、ラトバラは、ウェストから10分以上の遅れとなっている。

この日は夜半の雨が予報されており、レグ2のステージでは、異質のコンディションでの展開となることも考えられている。日中には、6本のステージが設定される他、120kmのロードセクションを経て、夜にはオークランド付近でのデュアルトライアルとなるスーパーSSが2本設定されている。

昨年の経験からも、PCWRCでの争いは速度だけでなく、ドライバーの堅実と集中力に委ねられる部分が大きく、何が起こっても不思議ではない。順位の大きな変動も充分に考えられるため、日曜日にポディウムに乗るチャンスは、まだまだ残されている。

順位
No.
ドライバー
タイム
1位 31 新井敏弘
1:16:51.1
2位 36 M.リガト
+8.0
3位 40 G.ポッゾ
+20.0
4位 32 X.ポンス
+36.3
5位 33 N.S.アル・アティアー
+36.3
6位 37 M.ヒギンス
+1:12.5
7位 35 K.シン
+1:16.9
8位 42 F.ヴィラグラ
+2:04.2
 
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