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FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第4戦(世界ラリー選手権=WRC第7戦)ラリー・トルコは、6月3日・金曜日に競技スタートを迎える。2003年にWRCに昇格したこのイベントだが、PCWRCとしては今年が初めての開催となる。
第4戦キプロス・ラリーでの激戦から3週間、PCWRC勢は再び、ラフで轍の深いグラベルステージでのバトルに挑むこととなる。アナトニア山脈に設定されるこのラリーでは、一瞬のオーバープッシュが全てを失う結果につながってしまうため、コンペティターはキプロス同様に忍耐力が問われる。
キプロスほどツイスイティでも低速でもないが、ラリー・トルコは「マシン・キラー」になり得る要素を多分に秘めている。このラリーの特色でもある石の散乱するガレ場ステージは、ベテランにさえ3日間を走り切るのは手強い相手なのだ。
そして、チームのもう一つの敵が、暑さ。キプロスと同様、ここトルコでも、気温は30度以上にまで上昇すると見られている。ただし、山岳エリアでは比較的標高が上がるため、地中海気候の暑さがやや和らぐこともあるだろう。
若干気温が下がることでドライバーにとっては負担が軽くなることはあっても、マシンには別の負担が待ち受けている。標高が高いため空気が薄くなることから、ブレーキやエンジンを含め、マシンにはこのコンディションでもベストパフォーマンスを引き出すためのセッティングが必要となるのだ。
イベントが始まるまでは実際の展開は誰にも予想できないが、過去2戦、トルコの路面では、ピレリタイヤが若干の優勢を誇ってきている。
PCWRC初登場のこのイベントでは、コンディションでのマシンの反応内容について知る者は少ない。しかし興味深いことに、それでもPCWRCの21エントラント全員がノミネートしているイベントは、このトルコとラリー・オーストラリア、2戦のみ。SUBARUインプレッサ勢も、PCWRC登録を行っている12台すべてがこの週末、トルコに勢揃いする。
ケメルを本拠地とする3デイイベントには、350km・18SSが設定される。競技は6月3日金曜日にスタート、5日日曜日に午後(現地時間)にフィニッシュを迎える。
ドライバーコメント(PCWRC順位は、第3戦ラリー・キプロス終了時点)
■新井敏弘 - Car No.31 (PCWRCリーダー:20ポイント)
「今回は、PCWRC勢ほとんどのドライバーにとって初めて挑むラリーだが、マルコス・リガトとブライス・ティラバッシは過去にスーパー1600マシンでの参戦経験があるので、このイベントを知っているという面では若干のアドバンテージがあるかもしれない。このラリーでは、クサビエ・ポンスを含め、PCWRC勢の上位7台か8台が、激しい戦いを展開するだろうと見ている。過去の展開を見てみても、ここでは高速でアタックをかけてアドバンテージを得るよりも、確実にタイムを稼ぐべき。イベントを通して、ライバル勢の動きに注視し、自分達のペースを築いていく」
■マルコス・リガト - Car
No.36 (PCWRC 3位:12ポイント)
「このラリーには2年前に参戦したが、ステージはほとんど変更されているので、前回のノートも使えないくらい! そのため、他のコンペティターに対しアドバンテージを握っているとは思っていない。このトルコでは、トップリザルトを獲得して、バラッテロのマシンの威力を見せ付けたい。しかし同時に、手堅く攻めるところは堅実さを維持し、すべてを走り切ることも非常に重要なポイントだ」
■ブライス・ティラバッシ - Car No.51 (PCWRC 4位:10ポイント)
「ニュージーランドでは苦汁をなめていたので、キプロスでのPCWRC優勝は最高の結果だった。チャンピオンシップでも現実的な可能性が出てきたことで、目標通り、今年の終わりまでには必ずポディウムを狙っていく。ステージは、2年前のイベントと類似するところは今ではもうない。このイベントが本当に楽しみだ」
■ナッサー・サレ・アルアティヤー - Car No.33 (PCWRC
5位:9ポイント)
「イタリアで射撃の世界選手権に参戦してきた後なので、感覚がリフレッシュし、とてもリラックスしている。このラリーでは自分の速さをアピールしていきたい。ポディウムフィニッシュ以下は目標にないよ」
■セバスチャン・ベルトラン - Car No.44 (PCWRC 7位:8ポイント)
「キプロスでは予想外の好リザルトを獲得できたので、このラリーもトップ争いに食い込んでいきたい。もっとツイスティ&ナローでラフだと予想していたので、こんなにいいステージとはうれしい誤算。イベントでは、いいペースで走っていきたい」
■ガブリエル・ポッゾ - Car No.40 (PCWRC 10位:5ポイント)
「もっとツイスティでラフなコンディションだと予想していたので、ステージの特色には驚いている。(レッキを行った)今日は、ステージがとてもウェットでスリッパリー。まるで冬場のラリー・GBのようだった。本番ではドライになって、高速セクションやチャレンジングなセクションも出てくると見ている。このラリーが本当に楽しみだ」
■STI グループN プロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「このイベントの主催者は、今年のイベントに向けて非常に力を注いできており、コースには2003年よりも2mもワイドになっている部分もある。ステージは、マシンがコーナーをカットしていく毎に石が路面に出てくるので、トリッキーになっていくだろう。そのため、後続のマシンに災難が降りかかることも否めないので、要注意だ。このラリーは、過去2年の開催から大きく変化を遂げており、今はより高速になり、ギリシャのようなステージに近づいた。気温に関しては、昨年は45度以上にまで上がることもあったのだが、今日のレッキでは最高気温はわずか18度だった。
前戦から開催期間が短く、マシンの到着までに時間の余裕がなかったため、SUBARU勢では、イベント前のテストを行ったのは3台のみ。アキ・ティスコネンとハメッド・アル・ワハイビのテストコースは、実戦で予想しているコンディションよりも若干ナローでラフではあったが、非常に充実したテストを行った」
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