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FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)は、9月15-18日、第6戦ウェールズ・ラリー・GB(FIA世界ラリー選手権=WRC第12戦)を迎える。第5戦から2ヶ月ぶりの開催となるPCWRCラウンドだが、英国での開催はPCWRC創設以来、初めてのこととなる。
先週末、充実したテストを消化したカタール出身のナッサー・サレ・アルアティヤーは、英国での勝利を目指して調子を上げている。次戦のラリー・ジャパンはノミネートせずにスキップするため、11月に行われる最終戦、ラリー・オーストラリア前にポイントを獲得できるのは、このラリー・GBが最後のチャンスとなる。前戦アルゼンチンで自身初となるPCWRC勝利を鮮やかに決めたアルアティヤーは、現在25ポイントでシリーズ2位につけており、シリーズリーダー、日本の新井敏弘との差はわずか5ポイント。そしてその新井は、この英国ラウンドをスキップしており、ジャパン、オーストラリアの2戦にエントリーすることになっている。つまり、このラリー・GBでは、シリーズの上位スタンディングスが入れ替わる可能性を多く秘めているのだ。
さらにこの2人に続いて、マルコス・リガトは、今年3位が2回、2位1回と安定した強さを見せており、ウェールズでの多彩な路面での活躍も期待される。
キプロスで、PCWRC初優勝を獲得した、フランスのブライス・ティラバッシは現在11ポイントで現在7位、参戦2戦を残している。ティラバッシもラリー・ジャパンをスキップし、最終戦オーストラリアに挑むこととなる。ティラバッシと同ポイントにつけるアルゼンチンのセバスチャン・ベルトランは、ラリー・GBをスキップ。ジャパンとオーストラリアをチョイスしている。その他、ファビオ・フリジエロ、ハメッド・アル・ワハイビ、フィンランド(PCWRC外イベント)ではグループN優勝を決めたアキ・テイスコネンも、ウェールズ州の州都・カーディフ周辺の森を駆け抜けるラリー・GBのステージに挑む。
ラリー・GBのステージは、ウェットになれば霧に包まれたウェットのマディなトラックから、ドライになれば固く締まった路面を覆うダスティなステージと、まさに七変化。本質的に予測しにくく、しかも変わりやすい天候のため、最もバランスのいいポイントに合わせてのマシンセットアップを見いだすことが勝利への鍵となる。3日間のイベント中に設定される354.22kmのステージには、シーズンの中でも最も長いステージの一つも含まれているが、総ステージ数は17本と昨年より2本少なくなっている。
レグ1は、3本のSSを2回ずつ走行する計6SSが、本拠地カーディフ南部のウェールズの森に設定。超クイックでツイスティ&ナローなセクションが待ち受けている。レグ2は北部に移り、フォレストステージを6本行った後、カーディフのミレニアムスタジアムで初めて開催されるスーパーSSを迎える。最終レグの設定は4SSだが、しかしこのイベント最長ステージの他、ラリー・GB屈指の難関、マーガムのステージが最後に控えている。
ラリー・GBはこれまで、ウェットコンディションによるマディな路面になることが多かったため、ウェットでの知識を持つ者は多い。しかし、今年ドライになれば、ウェールズ・ラリー・GBの戦況は大きな変化を見せることになるだろう。
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