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新井敏弘 ラリーレポート
プロダクションカー世界ラリー選手権 ニュージーランドラリー
 
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新井敏弘選手は最終戦オーストラリアで念願のタイトル獲得を目指す
 

2005年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(=PCWRC)は、最終戦「テレストラ・ラリー・オーストラリア」が11月10-13日に開催。PCWRCの舞台は、日本の最北端で開催されたラリー・ジャパンから一路南半球に移り、今シーズンの最終戦を迎える。固く締まった赤土のコースを走り抜けるWRC屈指の超高速ステージは、常にトラブルと隣り合わせのコンディション。ドライバー勢は、3日間の過酷なチャレンジに挑むこととなる。また、PCWRCにとっては、今年もこの最終戦オーストラリアで、タイトル決戦を迎えることとなった。

日本のエース・新井敏弘は、ラリー・ジャパン終了時点で40ポイントを獲得しシリーズリーダーに立っており、現在最もタイトルに近い存在。今シーズンこれまでに、開幕戦スウェディッシュ・ラリー、ラリー・トルコ、そして10月に開催された母国イベント、ラリー・ジャパンと3勝を獲得。シリーズ2位で追うアルゼンチンのマルコス・リガトに7ポイント差をつけている。リガトは、今シーズン参戦イベント全戦でポイントを獲得。うちPCWRC2位2回、3位2回、4位1回と、安定した強さを見せており、念願のタイトル獲得を狙う新井にとっては最大の強敵と言える。

同様にタイトル獲得の可能性を残しているのが、31ポイントでリガトにさらに2ポイント差につけているカタールのナッサー・サレ・アルアティヤー。7月にはアルゼンチンでPCWRC初勝利を納めたほか、中東ラリー選手権では何度もタイトルを獲得しているアルティヤーは今シーズン著しい成長を見せており、新井にとっては油断のできない存在だ。

今年のラリー・オーストラリアも、本拠地パースの南部、東部にコースが設定され、森を抜ける高速でナローな赤土ステージがドライバーを待ち受ける。また、褐色の土と森林の緑、そして青く澄んだ空のコントラストが壮大な景色を演出、観光地としても最適な環境だ。

しかし、その美しい景観とは裏腹に、ステージは厳しさを見せつける。スリッパリーなグラベルはグリップ量が著しく少なく、過去にアクシデントに見舞われたドライバーも数多い。路面はボールのように丸いグラベルで覆われているため、ドライであっても非常にスリッパリー。しかし、走行順の早いドライバーがステージを走るごとにグラベルが履かれていき、固い地盤が現れるため、後続のドライバーにアドバンテージが与えられ、ドライコンディションではその差はキロ当たり2秒以上になることもある。

この他、ラリー・オーストラリアのステージには、ジャンプやウォータースプラッシュなど、近年のラリーには欠かせないシーンも存分に盛り込まれている。特にレグ2には、最も壮大なポイントが設定されており、ラリーファンにも絶大の人気を誇っている。

ラリーは11月10日(木)夜、グロウセスターパークで行われる2本のスーパーSSで幕を開けた後、翌金曜日から本格的な競技が始まり、計355.39km・26SSが設定される。

プレイベントテスト:

11月7日(月)、ラリースタートに向けてプレイベントテストが設定され、新井敏弘、マルコス・リガト、ナッサー・サレ・アルアティヤー、セバスチャン・ベルトラン、アキ・テイスコネン、ナタリー・バラットのSUBARUドライバー勢が参加。また、オーテック・モータースポーツのアルアティヤーのチームメイト、来シーズンのPCWRC参戦を計画しているナイジェル・ヒースもテストに合流した。過去には実際にステージとしても使用されたマンダリンの林道コースには、ツイスティのショートコースと、高速のロングコースの2本が設定された。薄曇りの天気は完璧なコンディションとは言えなかったが、それでもセッティング調整には絶好の機会となった。実際のステージにもツイスティのほか、バンプのある高速セクションなども盛り込まれるため、特にレグ2が行われるソティコの林道ステージに向けての準備として最適な環境となった。

全てのドライバーは、6時間の間に充実した調整を展開、通常よりも忙しいテストとなった。いずれのクルーも、シーズン最終戦のスタートを控え、より速く、より効果的なセッティングを見いだすために懸命な作業を続けた。

ドライバー陣は、いずれも順調にテストをこなし、トラブルもなく充実したテストを消化し、万全の態勢でラリーのスタートを迎える。

 
 

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