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世界ラリー選手権(WRC)第11

 
 
LEG1 Report
スタート
87台が、ラリー・ジャパンのレグ1をスタートした。

ルート
レグ1には、8本のSSが設定された。クルーは帯広北東部に広がる郊外で4本のステージのループに挑み、午後にはそのリピートで争った。このレグは、その後、北愛国のサービスエリアに隣接して特設されたスーパーSSの2回の走行で締めくくりを迎えた。

天気
一日中、コンディションが入り乱れた。スタートは快晴だったが、その後曇り空となり、小雨が降った。ステージは場所によって湿ったマディのままとなった。気温は16-22度。


SUBARUワールドラリーチームの概要
ジャパンでの波乱の初日を終え、クリス・アトキンソンはSUBARUワールドラリーチーム(SWRT)から参戦する3台のうち最上位となる総合6位につけた。この日、SUBARUはいい滑り出しを迎え、ペター・ソルベルグはトップ3ポジションに食い込んでいたが、SS4で発生したブレーキトラブルにより2分近くのタイムロスを喫し、総合10位まで後退してしまった。アトキンソンにも同様にドラマが起こり、順調にスタートを迎えたものの、サービスアウトが5分遅れ、50秒のペナルティを受けることとなった。2001年以来となるWRカーでの参戦に挑んでいる新井敏弘の1日は、最新のSUBARUインプレッサWRCに慣れることに費やされた。母国イベントでの観客を前に、新井は安定してトップ10タイムをマークし、この日を総合7位で終えた。

ステージレポート

SS1: 08時03分 Pawse Kamuy 1 (9.05km)
快晴の空の下、クルーは6時30分にサービスを出発。84kmのリエゾンを経て、このラリー最初のステージへと向かった。数日雨が続いていたため、パウセカムイ・9kmステージのコンディションは、場所によって湿っていたりドライになっていたりと多様化している。前半でステージを走行するマシンはルーズグラベルが多く履き役になっていると伝えてきており、走行が重なるにしたがって走行ラインがクリーンになった。2番手からステージを走行しているマーカス・グロンホルムがまずはペースを築き、ベストタイムをマーク。チームメイトのミッコ・ヒルボネンがセカンド、SUBARUのペター・ソルベルグが3番手タイムをマークした。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 4:38.2

SS2: 08時51分 Rikubetsu 1 (2.73km)
この日2本目のステージは、人気の観戦スポット、陸別。スキーセンターをベースに、ラリークロスコースでフィニッシュを迎える2km強のステージには、ウォータースプラッシュや連続ヘアピンが盛り込まれ、ジャンプでのフライングフィニッシュを迎える。トップ3タイムを出したドライバーはSS1と変わらず、グロンホルムがベストタイム、ヒルボネンがセカンド、ソルベルグが3番手だった。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 2:12.1

SS3: 09時27分 Kanna 1 (13.86km)
カンナの高速ステージでは、上位順位に変動が見られた。ここではローブがベストタイムをマークし、ヒルボネンをかわして総合2位に浮上。トップ3タイムをマークしたSUBARUのクリス・アトキンソンは7位から5位に上がった。ペター・ソルベルからはブレーキトラブルが伝えられ、このSSはローブから26秒遅れでフィニッシュとなった。この結果、総合順位では5位に後退している。SUBARUワールドラリーチームから母国イベントに参戦している日本の新井敏弘は7番手タイムだった。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 8:06.3

SS4: 09時50分 Puray 1 (34.96km)
このラリーの最長ステージ、パレイの35kmステージではグロンホルムがベストタイム、ローブが5.4秒差のセカンドベストをマークし後続を引き離した。3番手タイムは、さらに24秒遅れてヒルボネンだった。コンディションはマディで場所によっては非常にスリッパリー。ヒルボネンはスタートライン付近のコンクリートの橋で滑り、マシンのリアにダメージを負った。ペター・ソルベルグはマシントラブルを抱えながらの我慢の走行を強いられている。このステージはベストから1分55秒遅れのタイムでフィニッシュとなり、総合11位まで後退した。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 19:45.3

Driver Quotes - Service A(SS4後)

ペター・ソルベルグ:
「この午前中はブレーキにトラブルがあり、今ではパッドにこれまで起きたことのない問題が起きている。それが何かは分かっており修復もできるので問題はないのだが、ラリーのこんな序盤でバトルから外れてしまったことは、もちろんとても残念だ」
クリス・アトキンソン:
「この午前中はコンディションが入り乱れていてトリッキーだった。新しいセッティングで臨んだのだがフィーリングが合わなかったので、最初の2本では少しタイムをロスし慎重にもなった。後半2本では感じをつかみ始めたが、やはりまだハードにはプッシュできなかった。理想的ではないが、これでサービスに戻ってきたので、午後にはもっといい走りができるはずだ」
新井敏弘:
「悪いスタートではなかったが、まだWRカーの挙動に慣れているところ。1点だけ、ワイパーのオンオフに気を取られて少しタイムをロスした!ステージでは、コースがワイドだったのでまずまずの滑り出し、速さをつかむこともできた。午後にはステージはより自分に向いている状態になると思うので、サービスではマシンには変更は行わない」

SS5: 14時23分 Pawse Kamuy 2 (9.05km)
30分サービスを経て、クルーは午前中に走行したループの再走に挑んだ。サービスでサスペンション交換に手間取ったクリス・アトキンソンはサービスアウトが5分遅れ、50秒のペナルティが課せられた。ステージではグロンホルムがファステスト、ヒルボネンがセカンド、ローブとアトキンソンが同タイムで3番手だった。ペター・ソルベルグのブレーキトラブルはパッドが原因と分かり、サービスで交換。このステージでは5番手タイムをマークした。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 4:32.9

SS6: 15時11分 Rikubetsu 2 (2.73km)
観客に人気の陸別のショートステージ・2回目の走行では、より接戦が展開され、トップ10ドライバーが5秒内にひしめいた。グロンホルムがステージウィンを獲得、ローブがセカンドベスト、ヒルボネンが3番手タイムだった。総合順位トップ10で唯一変動を見せたのは、4番手タイムをマークしたペター・ソルベルグ。マシュー・ウィルソンをかわして、総合8位に浮上している。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 2:07.9

SS7: 15時47分 Kanna 2 (13.86km)
午前中に走行したステージのリピートで、ローブがベストタイムをマークし、グロンホルムの総合首位リードを縮めた。ミッコ・ヒルボネンがサードベスト、クリス・アトキンソンが4番手タイムをマーク。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 7:52.2

SS8: 16時10分 Puray 2 (34.96km)
この日最後の本格的な競技ステージでは、上位陣にはトラブルはなかった。グロンホルムがこの日6回目のステージウィンを獲得。ローブ、ヒルボネン、ストールが続いた。サービスアウトの遅れでペナルティが課せられたアトキンソンだが、ここで再び好タイムをマークして挽回、総合5位に浮上している。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 19:06.7

SS9: 18時45分 Obihiro 1 (1.30km)
レグ1は、北愛国のサービスエリアに隣接して特設された、スーパーSS・2回の走行で締めくくりを迎えた。何千人ものスペクテイターが歓声を挙げる中、クルーはデュアルトライアルのステージに挑んだ。SS10ではSS9のレーンを交替しての走行となる。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 1:14.2

SS10: 18時55分 Obihiro 2 (1.30km)
スーパーSS・2回の走行はいずれもセバスチャン・ローブがベストタイム、グロンホルムがセカンドベストをマーク。ローブのシトロエンでのチームメイト、ダニエル・ソルドが3番手だった。ソルドはこのパフォーマンスで、クリス・アトキンソンをかわし、総合5位に浮上している。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ (シトロエン) 1:15.0


チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・エンジニアリングディレクター、スティーブ・ファレル
「SUBARUの母国のファンにとっても、実に残念な日となってしまった。期待していたパフォーマンスを発揮することができなかった。ジャパンへはポディウムを争うために乗り込んできたのだが、このトラブルでそれはかなり困難になってしまった。ペターもクリスも、順調な時には非常にコンペティティブなタイムをマークしており、また久しぶりのWRカー参戦となったトシ・アライの見事なペースにも満足している。この先、残り220kmで、できる限りドライバーを確実に上位に押し上げていけるようにサポートすることが我々の仕事だ」


ペター・ソルベルグ
「我々はとにかく懸命に挑み全員がベストを尽くしたが、しかしまださらに努力が必要だ。午後にもトラブルがあり、その原因も分かっているので、マシンのトラブルをチェックし、明日何ができるかを検討する。とにかくタフだが、チーム全体にとってもタフであるということ、それが今の状態だ」

クリス・アトキンソン
「今日は難しいコンディションもあり、チャレンジングな1日だった。いくつかマイナートラブルが発生したのでそれを修復し、また攻めていく。目標は現状キープで明日はトラブルなく、ハードにチャレンジしていきたい。必ず順位を上げることができるよ」

新井敏弘
「今日の序盤はそう悪くはなかったが、後半はかなりタイムをロスして、スーパーSSではクラッチトラブルのためにややスローダウンしなくてはならなかった。最初のステージはかなりよかったと思うので、明日もがんばって同じスピードでドライブしていく。まだ、マシンに慣れているところだからね」

順位
No.
ドライバー
タイム
1位 3 M. GRONHOLM
1:11:01.9
2位 1 S. LOEB
+10.5
3位 4 M. HIRVONEN
+1:02.1
4位 7 M. STOHL
+2:20.7
5位 2 D. SORDO
+2:54.5
6位 6 C. ATKINSON
+2:56.1
7位 14 T. ARAI
+3:20.5
8位 5 P. SOLBERG
+3:35.0
9位 9 M. WILSON
+4:04.8
10位 10 L. PEREZ COMPANC
+4:42.3

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