Rd.1 Monte-Carlo
Rd.2 Mexico
Rd.3 Argentina
Rd.4 Greece
Rd.5 Japan
Rd.6 Cyprus
Rd.7 Australia
Rd.8 New Zealand

 Webmaster

新井敏弘 ラリーレポート
 
 
新井敏弘選手の2006シーズンの初戦、ラリーメキシコ。
高地のメキシコにディフェンディングチャンピオンが挑む!

特殊な状況の開幕戦モンテカルロを終え、参加チームがPCWRCグラベル初戦となるメキシコに移動してくるといよいよ本格的にシーズンが進行していく。

2004年にWRCの一戦に加えられたラリー・メキシコが、プロダクションカー世界ラリー選手権の対象大会となるのは今年で2回目。開催地となるレオン市を取り囲む山中でステージが開催されるコースは、選手権の中でも最高の賞賛を得ている。固く敷き詰められたグラベルの走路は、平均標高2,400mで高いところでは2,700mにまで達する。

標高の高さもさることながら、ラリー・メキシコには急坂の高速セクションが数箇所あり、競技車両が山間コースを突風のごとく駆け抜ける時速は180kmに達する。

選手権カレンダーの中で、平均標高の最も高いこのラリーでは、その特徴からクルマと同様にドライバーにも興味深いシナリオを提供する。

まず、空気が薄いので、呼吸が著しく困難になる、あるいは少なくとも一回呼吸する毎にドライバーは十分な酸素を得ることが難しい状況に置かれる。それはクルマにとっても全く同じことが言える。この大会で使用されるエアリストリクターはその他のラリーで使用されるものと全く同じサイズなので、空気量の低下(つまり、それは馬力低下と同義)は平地で同じサイズでコンポーネントで発揮できる性能よりも非常に劣ることになる。

つまり、この大会では他より約30〜40hp少ない馬力で走らなければならず、ドライバーにとってはコーナリングスピードを維持し勝利へと近づくためには、ドライビングスタイルを変更することも必要となってくる。

セレモニアルスタートは木曜日夜、世界遺産の古都グアナファトにて行われ、実際のラリー競技開始は金曜日の朝となる。17箇所あるステージはすべてレオン市にほど近く、ファンにとっては最も好都合な大会のひとつとなっている。競技行程は全体で359.54km。今年初めて、プエブラ・モーターレーシング・サーキットの近くで行われるスーパー・スペシャル・ステージが行程に含まれる。

PCWRCが2004年に初めてメキシコで開催された時、SUBARUのドライバー新井敏弘(その年のPCWRCチャンピオン)とナイオール・マクシェアは両者ともに表彰台に上がった。新井は2位で、ナイオールは30秒とない差で3位。タイトル防衛を狙う新井は、この大会で他車に一歩先んじ、連覇の可能性を「ラリー・メキシコ優勝」という力強い勝ち星スタートで示したい思いに違いない。

ナッサー・サレ・アルアティヤーはかなり上位争いに食い込んでくることが予想される。カタール出身のアルアティヤーはPCWRC開幕戦モンテカルロでのSUBARU車最上位で、その後1月末に開催されたMERC(中東ラリー選手権)第1戦のUAE国際ラリーでは圧倒的勝利を収めている。

また、フィンランド若手エースのヤリ-マティ・ラトバラも速さでは注目される。ラトバラとアルアティヤーは二人ともすでにシーズンエントリーのレギュラードライバーであり、WRC大会のグループNカテゴリーでは優勝経験もあり、ステージでのパフォーマンスはエキサイティングなものとなることが期待される。

この大会がデビュー戦となるポーランド人ドライバー、レシェック・クサイについても昨年初開催のアルデンヌ・ブルー・ラリーにて、SUBARUインプレッサWRX STI spec Cを駆ってWRカーを尻目に優勝した非常に強い印象が残っており、注目されている。

もうひとり、まだ知名度の低いドライバーではあるが、ロシアラリー選手権で5度の優勝を果たしたセルゲイ・ウスペンスキーも見逃せない。これら2名のドライバーともスタートは注意深く行く作戦に出ると話していたが、レシェック・クサイはヨーロッパ選手権での大会でかなり上位を走っていた時もあったので、トップペースに近い走りをするのではないかと予想されている。セルゲイ・ウスペンスキーのペースはどうなるか計り知れないが、今シーズンは彼にとってPCWRCを勉強する1年となるに違いない。.

 

Copylight(C)2003-2006 T's Crew Inc. All Right Reserved.