Rd.1 Monte-Carlo
Rd.2 Mexico
Rd.3 Argentina
Rd.4 Greece
Rd.5 Japan
Rd.6 Cyprus
Rd.7 Australia
Rd.8 New Zealand

 Webmaster

新井敏弘 ラリーレポート
ラリーアルゼンチン
 
プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第3戦
大波乱のアルゼンチン初日。新井敏弘選手はステアリング系のトラブルでSS4でストップ。 
 
LEG1 Report

2006年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第3戦「ラリー・アルゼンチン」は4月28日、レグ1が行われた。現PCWRCチャンピオンの新井敏弘は初日から不運に見舞われ、ステアリングアームの破損でレグ1から撤退。しかし、昨年このイベントでPCWRC初勝利を飾っているナッサー・サレ・アルアティヤーがPCWRC-2位、今年からPCWRCへのチャレンジを始めたポーランドのレシェック・クサイが3位と、SUBARU勢が2、3位につける活躍を見せた。

誰もが「タフな争い」と語るこのラリーだが、今年のラリー・アルゼンチンは初日からトラブルが続出。走行を維持するだけでも難しいサバイバル戦となった。

ロードコンディションの影響でステアリングアームを曲げたり破損するマシンが多く、序盤でPCWRCリーダーに立っていたガブリエル・ポッゾや、デフェンディングチャンピオンの新井敏弘が、午後のセクションに入る前にレグ撤退の憂き目に遭った。

轍の中に時折鋭い石が隠れる高速セクションに、マシンもクルーも厳しい戦いを強いられた。

4月27日木曜日夜(現地時間)、コルドバ・スタジアムで行われた2.2kmのスーパーSS・2本の走行を経て、本格的な競技が翌・金曜日朝から始まった。レグ1の第2セクションには8本のSSが設定。日中サービスを挟み、午前80k、午後75kmのそれぞれ4SSが行われた。

午前中は霧雨が降り空は雲に覆われたが、路面のコンディションはドライだったため平均速度は高く、中にはハードにプッシュしすぎてマシンにダメージを与えるコンペティターも出た。

この日最初のステージ、SS3では、新井敏弘がパンクに見舞われたが、フィニッシュ手前1.5km地点だったためロスタイムは最小限に抑えることができた。しかし続くSS4が新井にとって本当の悪夢の始まりだった。ここでステアリングアームを曲げ、SS6でついに破損、レグから撤退となった。新井は、明日、スーパーラリーシステムの適用を受けて、再スタートをする予定。「特に何があったというわけではないと思うし、この部品を曲げたり破損させたことはこれまで一度もない。ちょっとショックだ」とサービスに戻った新井はコメント。

一方、ナッサー・サレ・アルアティヤーは、SS6の3.5km地点で小さなスピンをした他はトラブルのない走行を展開。SS5では新井をかわしてPCWRC-3位に浮上した。午後には、SS8とSS9でPCWRCベストタイムをマーク。この日最後のステージ、このラリーでも最もツイスティなステージの一つであるラ・クンバル(SS10)では、クサイもかわしてPCWRC-2位でレグ1を終えた。しかし、その後、アルアティヤーには、日中サービスに入る前のタイムコントロールへの早着により、2分のペナルティが課せられた。

「かなりハッピーな内容だ。午前中のペースはよく、午後もよかった。ベルトランと首位争いを展開していたので、もちろん2分のペナルティは残念。しかしマシンはパーフェクトに動いているし、明日もこのペースを維持することに集中していく」とナッサー。

レシェック・クサイは、この日最初のSSで大スピンを喫するなど大波乱の幕開けとなった。その後、マシンは時速120km/hでコースオフし、マシンがまさに空中浮遊する大ジャンプ。その日残りのステージは無難に走り切ったが、この大ジャンプで、後半から背中に痛みが起こり始めた。PCWRCの整骨医の診察の後、気分はよく明日のステージを楽しみにしていると報告している。
「診察を受けたので、今は気分がいい。自分たちのペースと今日の努力にはハッピーだよ」とクサイは元気に語った。

クサイの後に続いたSUBARU勢は、アキ・テイスコネン。この日はPCWRC 7位からスタートし、この日2本目のSS4では6位に浮上。新井とポッゾのレグ撤退により4位に浮上し、SS8まではそのポジションを維持した。しかし、SS7でサスペンションにダメージを抱え、スローダウン。この状態で残る3本のステージに挑んだが、最終的にコースオフを喫し、レグから撤退となった。テイスコネンも明日、スーパーラリーシステムでの再スタートを目指す。

ロシアのセルゲイ・ウスペンスキーは、トラブルなく安定した走りを展開。初参戦のアルゼンチンで、ペースノートの正確さを確認することに集中し、修正しながらの走行を目指していた。午前中には、ステアリングアームを曲げ、オイルガードにもダメージを負い、タイムロスを喫した。午前中の走行では2度ほどマリーニに追いついたが、ダストがひどかったため追い越すことができず、ここでもタイムロスを喫している。

ナイジェル・ハースは、SS10でスリップ。それまではトラブルなしの走行で、PCWRC 7位まで浮上していた。マシンにダメージはなかったが、スタックしたためコース復帰には牽引が必要となり、ここでレグ撤退。明日のスーパーラリーでの再スタートを目指す。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「ペースや戦略を見る限りでは、典型的なラリー・アルゼンチン初日の展開となった。速度域が高く、ペースの乗るラリーだが、同時にサバイバル戦ともなるイベント。既に見てきたように、全開で攻めればいいというわけでもない。今日はSUBARU勢から3人が、昼前にレグ撤退を喫した。

かなりハードな1日だった。明日も同じ様な状況になるだろう。とにかくタフになることは間違いなく、明日もアクシデントが続出すると思うが、SUBARU勢が犠牲にならないことを祈るばかり。SUBARU勢が揃って、順位アップを果たしてくれることを期待している。総合的に、初日終了時点での内容には満足している。いろいろなことが起こったが、SUBARU勢がPCWRC-2、3位につけてくれたことは、非常にうれしい。

PCWRC初挑戦のレシェック・クサイが午後に見せた活躍は素晴らしく、我々が期待していた彼の本当のパフォーマンスが見え始めた。今シーズンを通じてトップコンペティターの仲間入りを果たし、トシや近いレベルにまで達すると見ている。タイムペナルティはあったが、ナッサーのパフォーマンスも見事だった。彼らは今日の敢闘賞。厳しいコンディションの中で、いいペースを維持していた」

あすのレグには8SSが設定。午前中に3本(今日のSSのうち3本のリピート)、午後に5本を走行する。午前中のループは約70km、午後は79kmの構成となっている。

順位
No.
ドライバー
タイム
1位 34 S. BELTRAN
  2:02:37.3
2位 39 N. AL-ATTIYAH
+2:31.5
3位 38 L. KUZAJ
+2:52.1
4位 36 M. BALDACCI
+3:12.4
5位 42 S. USPENSKIY
+6:06.2
6位 45 A. TEISKONEN
+8:32.9
7位 40 S. MARRINI
+11:32.9
8位 46 N. HEATH
+13:26.2
9位 31 T. ARAI
+25:59.4
10位 32 M. LIGATO
+29:32.2

Copylight(C)2003-2006 T's Crew Inc. All Right Reserved.