FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第5戦「ラリージャパン2006」が9月1日(金)から本格的に競技が始まった。レグ1は総距離610.02kmでサービスパークそばに新設された帯広スーパーSSを含む計10のSS合計123.80kmで争われ、SS4でPCWRCトップを奪ったフィンランドの新星ヤリマティ・ラトバラが熾烈なトップ争いの上で最終的にレグ1をPCWRC首位で終えた。また、午前中トラブルで出遅れたレシェック・クサイがPCWRC-3位、アキ・テイスコネンは同6位、期待の鎌田卓麻は、20秒のペナルティとSS8でのパンクが響き同7位でレグ1を終えた。
レグ1午前中の勝負のポイントはSS4プライとドライバー達が事前に語っていた通りの展開となった。SS1パウセカムイ、SS2リクベツと短いステージで体をほぐしたドライバー達はSS3カンナからペースアップ。今年新たに設定され34.96kmの最長ステージとなるSS4プライでは、トミマキネン・レーシングが製作したSUBARUインプレッサWRX STI spec Cを駆るラトバラが2位に13.9秒差をつけてステージウィンを獲得。午前中のステージ終えPCWRCおよびグループNのトップに躍り出た。
またテイスコネンは午前中はペースを守っての走行でPCWRC-5位。鎌田は上位タイムをマークし4位につけていたものの、SS3でリアサスアームにダメージを負いステージ後にアーム交換を強いられTC4遅着により20秒のペナルティでPCWRC-6位に。
クサイはエンジンに不調を訴えタイムが伸びずにPCWRC-7位でレグ1午前中のステージを終えた。
北愛国のサービスパークに戻ったラトバラは「クルマは調子が良い。まだ全開にはしていないけど午前中を終えトップに立ち驚いている。午後もペースを守って集中していく」と語った。また鎌田は「アンダー/オーバーが激しい。SS3でアンダーから土手にヒットしてサスアームにダメージを負ってしまった。午後はセッティングを見直してタイムの出る方向にする。まだまだこれからです」と午後のステージへ意欲を見せた。
午前のリピートステージに帯広スーパーSSを加えた午後のステージでもヤマ場はSS4と同じコースのSS8となった。SS5、SS6は午前中の順位のまま推移。SS7でラトバラは1.8秒差でトップを明け渡したものの、SS8でセカンドベストをマークし再びトップを奪い返した。そのSS8では鎌田とテイスコネンにトラブルが襲いかかり大きくタイムロス。エンジン不調が回復したクサイはSS8をサードベストで一気に3位に浮上する追い上げを見せた。
レグ1を締めくくるSS9、SS10のスーパーSSでは、ラトバラが両SSとも5番手タイム、クサイは両SSとも3番手タイムをそれぞれマーク。トータル順位の変動はここではなく、ラトバラがレグ1を終えPCWRCおよびグループNで首位。クサイがPCWRC-3位、テイスコネンが同6位、鎌田が同7位でレグ1を走り切った。
PCWRCドライバー・コメント:
ヤリマティ・ラトバラ - Car No.37
「午後はとても集中して走った。トップをキープすることが出来きて嬉しいし、とても良い1日だった。本当に楽しんだ。自分にとって大きな挑戦はこのパフォーマンスを維持すること。この戦いは厳しく大きな挑戦だけれども、ベストをつくしたい」
鎌田卓麻 - Car No.41
「午後セットを変えてもナーバスさは変わらなかった。トラブルも抱えSS8で大きく遅れてしまった。明日は少しでも多くのPCWRCポイントを得るために上位に迫りたい」
■グループN - SUBARU勢
SUBARUインプレッサWRX STI spec CでグループN部門に出場しているSUBARU勢も活躍を見せた。CUSCO RACINGの柳澤宏至がグループN-4位。国内スバル特約店のサービスメカニックがラリーカーの整備を担当するSUBARUラリーチーム・ジャパンのディーン・ヘリッジがグループN-9位とレグ2に向けて好位置につけた。一方、SUBARUラリーチーム・ジャパンの勝田範彦はSS8でコースオフ、レグ1から撤退となった。
柳澤宏至 - Car No.62
「ペースを守って走っている。クルマも自分の走りも大きなトラブルもなく、タイムロスを大きくしていない。明日はPCWRC勢もペースアップしてくるだろがトラブルを起こさない走りに徹しサバイバル戦を生き残りたい」
ディーン・ヘリッジ - Car No.63
「非常にタフでハードな一日だった。特にロングステージは荒れていてパンクもしてタイムロスしてしまった。明日も厳しい戦いになるだろうがネバーギブアップでいく」
勝田範彦 - Car No.64
「午前中はクルマの調子も良かったが午後のSS8でコースオフしてしまい残念だ。レグ2再出走は出来そうなので明日も頑張る」
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