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新井敏弘 ラリーレポート
2006キプロスラリー
 
 
プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC) 第6戦
難関キプロスで、ナッサー・サレ・アルアティヤーが首位に立つ
新井敏弘選手はコースオフによりリタイヤ
 
LEG1 Report

FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第6戦「キプロス・ラリー」は、9月22日レグ1が行われた。2006年のPCWRCは、シリーズも終盤に差し掛かったところで、今年最も過酷なイベント、シリーズでも最もタフなステージが目白押しの難関ラリーである、このキプロスラウンドを迎えた。

このイベントにノミネートしたPCWRCのSUBARU勢で初日に注目を集めたのは、午前中のループで日本の奴田原文雄と熾烈なバトルを繰り広げたナッサー・サレ・アルアティヤー。アルアティヤーは午後になると他を寄せ付けない速さを見せ、2位奴田原に25.7秒差をつけてのPCWRC首位で競技2日目を迎える。

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カーブレーカーの名に恥じない厳しいこのイベントで、大荒れのコンディションとなったオープニングステージの犠牲になったのは、'05PCWRCチャンピオンの新井敏弘。新井はステージ序盤でコースオフし大幅な遅れを喫したため、レグを撤退。スーパーラリーでの再出走を目指すこととなった。




初日のステージ走行前、ステージ分析を語ったのはフィンランドのPCWRCコンペティター、アキ・テイスコネン。「レグ1の最初のステージは、典型的なリスキーセクション。道の上には石や岩がたくさん散らばっている。フィニッシュしてすぐに2本目のステージを迎える。ここは25kmのSSで、最初の10kmは最初のステージとよく似ているが、そこからフィニッシュまではとてもバンピー。ここはミスしやすい。SS3はかなりストレート。このループ最後のステージは少し速度域が高く、バンプも少ない」
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PCWRCでは、ムースタイヤを使用することができないため、コンペティターによって大きな差が生まれる。このため、この週末クルーが挑むロッキーなコンディションでは、この違いが大きな意味を持つことにもなる。

午前中のループでは、アルアティヤーが日本の奴田原をしっかりマークし、日中サービス直前まで猛プッシュ。ここで順位を返すことはできなかったものの、午後に入ると状況はアルアティヤー優勢に変わった。午前中のループを再走する午後のステージでアルアティヤーは首位奪取に成功、奴田原を25秒引き離す快走を見せた。

この日、SUBARU勢で走行中に発生したトラブルは、アキ・テイスコネンのパンク。これで10秒のタイムロスを喫した。また、ハリッド・アルカシミはリアサスペンションのリンクを曲げ、SS7とSS8ではスローダウンとなった。

ワイルドカードでの参戦となった地元キプロスのシプロス・パブリデスは、6ヶ月ぶりの競技参戦にも関わらず、この日光る速さを見せた。ヨーロッパ選手権に参戦するパブリデスは、このステージでの経験が豊富。2日目以降の活躍も期待される。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「ナッサーがこの日見せた走りの内容とバトルは、これまでのPCWRCの中でも非常にタフなものだった。序盤から死にものぐるいで勝利を目指すラリーだった。今日の彼は見事なパフォーマンスを披露し、午後に入るとまもなく、奴田原から首位を奪い取ってみせた。初日を終えて3位につけたのは、アキ・テイスコネン。またさらに40秒後には、2位後ろに今回初参戦のハリッド・アルカシミがPCWRC5位につけ、実力を見せた。

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アルカシミは、初日を慎重に攻めたが、残り2日間でペースを上げてくると期待される。これまで様々なシリーズに参戦しタイトルを獲得しているだけに、近いうちに強豪として注目されることにもなるだろう。この週末は各ドライバーがそれぞれの戦略を打ち立てているが、アルカシミは他を引き離してくると見られ、最終的に高ポイントを獲得してフィニッシュしても不思議ではない。

アキは、困惑の一日となった。速常にセッティングや戦略をしっかり立ててくる速いドライバーだが、今日はペースが遅すぎだと感じていたようで、PCWRC勢の中でもその速さを知られている彼にしては、その結果PCWRC3位で終わっているのだと理解しているようだ。明日はペースセッターとしてペースを上げていきたいと意気込みを見せるが、このタフなイベントで生き残ることがベストであることも自覚している。いずれにせよ明日どうなるか、注目だ。

トシに関しては、序盤にエンジントラブルに見舞われ非常に残念な結果となった。ほんの小さなミスで、最初のステージでスリップし、コースオフしてしまった。マシンにダメージはなかったが、リカバリー不可能なまでタイムをロスしてしまった。このクルーから電話でリタイアを聞くのは、本当に残念だった。明日は、ポイント圏内への挽回を目指してのトシの快走が見られることを期待している」

キプロス・ラリーのレグ2は、今日よりもさらにロッキーでシャープ、石が散乱したコンディションの非常に難しいコース。レグ1と同じく4本のステージを2回ループする構成で、122km以上のステージ距離を走破する。

順位
No.
ドライバー
タイム
1. 39 N. AL-ATTIYAH
1:54:11.6
2. 33 F. NUTAHARA
+25.7
3. 45 A. TEISKONEN
+4:09.1
4. 43 A. Nicolai BURKART
+4:38.1
5. 41 K. AL QASSIMI
+4:49.3
6. 40 S. CAMPEDELLI
+7:40.0
7. 60 S. PAVLIDES
+10:30.3
8. 59 A. TSOULOFTAS
+34:14.7
9. 31 T. ARAI
+39:54.2

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