Leg3 Report
大波乱のアイルランド、マクシェアが激動の末にP-WRC勝利を獲得!
チャンピオンの行方は次戦GBへ持ち越し

FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第7戦「ラリー・アイルランド」(FIA世界ラリー選手権=WRC第15戦併催)は、11月18日、競技最終日となるレグ3が行われ、地元北アイルランド出身のナイオール・マクシェアとマーシャル・クラークのクルーがP-WRC優勝を獲得。WRC初開催となるラリー・アイルランドの最終日、メインのライバルが転倒するという大波乱の末、2位に44秒の差をつけてのフィニッシュを飾った。
昨日終了時点で三菱のアルミンド・アラウージョが首位に立ち、26秒差でマクシェアが続き、この日残っている55kmのステージで決戦を迎えることとなった。
マクシェアは、この日序盤から攻めるとの公約通り、この日の開幕ステージとなった24.7kmのマーレイでアラウージョとの差を28.3秒縮める猛追。この段階でP-WRC首位に浮上した。これにアラウージョも翌ステージで反撃を見せ、2.8秒差で首位を奪い返した。
そして続く運命のステージ。アラウージョが痛恨のクラッシュを喫する一方で、マクシェアはこの日2本目のステージウィンを獲得した。またここで、堅実に4位につけての走行を見せていたナッサー・サレ・アルアティヤーがポディウム圏内に浮上。アルアティヤーは最終ステージではサードベストタイムをマークする速さを見せ、余裕の差をつけての3位フィニッシュを飾った。
この2名のSUBARU勢に続き、この3日間素晴らしい走りを見せた、ワイルドカードエントリーの地元コルム・マーフィーは、三菱の奴田原文雄を目指してハードプッシュ。SS19だけで、マクシェア同様、30秒もその差を縮めてきた。しかし最終的には惜しくも1.8秒届かず、7位でフィニッシュ。それでも、P-WRCポイント2を獲得したほか、最終SSではベストタイムもマーク、地元初開催のWRCイベントでの勇姿を飾った。
P-WRCタイトル争いでは、ポッゾが2位に入ったため、SUBARUの新井敏弘の2回目のタイトル獲得の行方は、2週間後のウェールズ・ラリー・GBでの結果待ちとなる。
STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「今日は最初から激しい争いになると予想された。最初のステージでは、ナイオールがいきなりアルミンドを捉えて首位を奪取。2本目ではアルミンドが応戦して首位を奪回するという、今季屈指の争いとなった。ニュージーランドでも、トシがナイオールへの猛追を見せたが、今回は三菱勢対SUBARU勢の争いという点でも、一層白熱したものとなった。そして、SUBARU勢が勝利を手にしたことは、一層うれしい。ナイオールはアルミンドへプレッシャーを与え続けた結果、アルミンドは残念ながらラスト2本目のステージで小さなミスを犯しリタイアとなり、ナイオールは余裕の差をつけて勝利を持ち帰ることとなった。

ナッサー・サレ・アルアティヤーは最初の2日間から引き続き、非常に堅実なドライブを続けた。ミスを犯すことなく、経験を積んだ。彼のタイムは常に進化している。その気になればもっと速く走ることもできたと思うが、それは彼のスタイルではない。彼は堅実に全ての状況を整えてから、その時こそ力を発揮するのだ。彼はこの週末を心から満喫しており、素晴らしい走りだった。
さらに後ろではコルム・マーフィーが、非常に素晴らしい仕事を見せてくれた!6分のペナルティなど多くのトラブルに見舞われたが、決して気を落とすことなく自分のペースを取り戻し、その結果P-WRC7位を獲得した。P-WRCポイント2も獲得し、見事な結果だった。
残念ながらレチェック・クザイは昨日も小さなミスでタイヤを失った結果リタイアとなり、パトリック・フロディンは今日、トランスミッションのマイナートラブルでリタイアと、非常に残念な結果となった。
全ては2週間後のウェールズ・ラリー・GBで決まる。大変なバトルになるだろう。SUBARU勢は、トシとナッサー以外の全員がエントリーする。誰もがポッゾの勝利を阻止し、SUBARU同志であるトシの2回目のP-WRCタイトル獲得に向けて挑んでいく。
順位 |
No. |
ドライバー |
タイム |
| 1. | 53 | N. MCSHEA | 3:18:11.3 |
| 2. | 54 | G. POZZO | +44.1 |
| 3. | 39 | N. AL-ATTIYAH | +4:31.1 |
| 4. | 40 | S. CAMPEDELLI | +6:35.9 |
| 5. | 49 | S. VOJTECH | +8:34.1 |
| 6. | 35 | F. NUTAHARA | +9:21.5 |
| 7. | 59 | C. MURPHY | +9:23.3 |
| 8. | 48 | P. MORROW | +10:35.6 |
2007PCWRC プロダクションカー世界ラリー選手権
- R.1 Swedish 2/09-11
- R.2 Mexico 3/09-11
- R.3 Argentina 5/04-06
- R.4 Greece 6/01-03
- R.5 New Zealand 8/31-9/02
- R.6 Japan 10/26-28
- R.7 Ireland 11/16-18
- R.8 GB 11/30-12/02
- Point Ranking
