LEG3 Report

新井敏弘選手は、6位 3ポイントを獲得
SUBARU勢がポディウム独占


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2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)開幕戦「スウェディッシュ・ラリー」(FIA世界ラリー選手権=WRC第2戦)は2月11日、レグ3が行われ、大波乱となった3日間の競技の末、シーズンで最もタフなイベントの一つでもあるP-WRCの幕開けにSUBARU勢がポディウム独占を達成。今シーズンのシリーズエントラント勢は強豪が揃い、最もエキサイティングな年となる予感を感じさせ、過酷な戦いとなった初戦での顔ぶれはこの後に続くイベントの予兆とも言える。

地元スペシャリスト、オスカー・スヴェルンドはこの週末を通して激戦に加わり、最後まで争いを演じた。そして、本当の最後のドラマは、車検後に起きた。P-WRC首位でフィニッシュしたフィンランドのユホ・ハンニネンがイベント後の公式車検で失格となり、勝利はスヴェルンドの手に渡った。WRC初挑戦の年に、素晴らしい形で努力が実った。

一方、ステージでのドラマは、この日午前のSSで頻発。序盤イベントをリードしていたクリスチャン・ショーベリがこの日最初のステージで4位に後退した他、新井敏弘が雪のバンクに接触してコースオフ。アレクサンドル・ドロシンスキーはエンジン破損で撤退し、ミルコ・バルダッチもコーナー進入後に大量の雪がマシンに入り込んで視界を失い、コースオフを喫した。


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P-WRCチャンピオンのナッサー・サレ・アルアティヤーは、この日は奴田原文雄、P-WRCのニューカマー、アルミンド・アラウージョとバトルを繰り広げた。「このタイプの路面にどんどんと慣れてきて、ステージがもっと満喫できるようになった。マシンは順調で、いいペースを保っている」アルアティヤーはその後、ライバル2人をプッシュする中でコースオフを喫したが、挽回。8位でフィニッシュしポイント1を獲得した。「2倍のポイントを目指しての上2人のバトルはとても有意義だったと思う。実現はできなかったが、チャレンジしたことには満足している」

このスウェーデンでは間違いなく最も安定したP-WRCコンペティターの一人として注目されていたオスカー・スヴェルンドは、スリリングなパフォーマンスを披露し劇的なリザルトを獲得した。「何のトラブルもなかった。クリスチャンがアクシデントに遭ったのを見て少しペースを抑え、フィニッシュを目指して肩の力を抜いた。母国イベントで勝利を獲得することができて、とにかくうれしい」

この日序盤のショーベリ後退の利潤を受けた一人、アントン・アレンだが、前日と同じ憂き目に遭うこととなった。「昨日のパンクは本当に残念だったし、それがまた起こるなんて。しかしマシンはパーフェクトな走りをしてくれて、まったく問題はなかった。このアクシデントがありながらも2位で終えられたのは、シリーズの滑り出しとしては最高」

この日最初のステージでのドライブシャフトトラブルという不運で、クリスチャン・ショーベリは順位を後退。ショーベリは何とか走行を維持して、残りのステージで4位を維持。車検後に繰り上げ3位となった。「今日は序盤にトラブルはあったが、SUBARUインプレッサWRX STI spec C(=spec C)のグループNマシンには、本当に感激した。シーズンのこの先に向けて、とてもエキサイティングしているよ」


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この日午前に雪のバンク接触でコースオフ、1分近くを失った新井敏弘は挽回を見せて、残りのステージではアクシデントもなく最終的に7位でフィニッシュ。厳しい週末となったが、いつものように常に笑顔を絶やさなかった。ハプニングの連続となったラリーだったが、貴重なポイント3を獲得してイベントを終えた。

ミルコ・バルダッチは10位でフィニッシュ。イベント後車検の後で「この週末は本当にいい経験になった。この午前には雪がマシンの中に入り込んで視界を完全に失ってしまったのは不運だった。努力はしたが、コースオフは時間の問題だった。とにかく視界を失っただけ。シーズンの残りのイベントを楽しみにしているし、メキシコ前のテストが待ちきれない!」

バルダッチ兄弟の弟、ロリスは、スウェディッシュ・ラリーでの修練を続け、この週末の過酷な試練の末に見事11位でフィニッシュ。この3日間の各ステージでは、かけがえのない経験も積んだ。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、 ジョージ・ドナルドソン

「このイベントをポディウム独占という形で終えることができ、素晴らしい週末となった。我々のマシンは非常にコンペティティブな走りを見せ、このスウェーデンではspec Cが北欧イベントでも競技力を上げていることが、SUBARU勢の活躍で知ることができた。この週末は大激戦で、SUBARU勢がこれほどコンペティティブに戦ったことに満足している。様々なドラマが発生するのも、トップ勢が信じられないようなペースを見せるのも、スウェディッシュ・ラリーならではのこと。ここでトップ争いを繰り広げてきたことは、実に素晴らしい。この後、メキシコでは、耐久力が勝負になってくると思う。強豪ドライバー陣とメカニカル面でのアドバンテージを手に、このイベントに挑むことを楽しみにしている。

最終的には視界を失うというハプニングでポディウムフィニッシュを逃してしまったが、ミルコ・バルダッチのパフォーマンスは優れていた。今回はポイントを獲得することはできなかったが、今年はタイトル争いの有力候補として加わっていくことだろう」

2007年P-WRCの第2戦は、4週間後。スウェーデンとは全く対照的なコンディションとなるラリー・メキシコで迎える。

順位
No.
ドライバー
タイム
1. 59 O.スヴァエルンド
3:25:29.2
2. 53 A.アレン
+38.6
3. 38 K.ショーベリ
+1:42.7
4. 46 A.アラウージョ
+4:38.5
5. 35 奴田原文雄
+5:05.7
6. 31 新井敏弘
+8:00.5
7. 39 N.S.アルアティヤー
+19:49.8
8. 44 F.フリジエロ
+24:33.7