LEG2 Report
新井敏弘選手は2位との差を大きく広げて首位をキープ

FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第4戦「アクロポリス・ラリー」(FIA世界ラリー選手権=WRC第8戦)は6月2日、レグ2が行われ、この日も過酷なコンディションとなる中、SUBARUのP-WRC勢は、上位陣がこの日のステージを通して、ポジションを確実に固めていった。
新井敏弘は午前を通して首位を守り、この日スタート時点での4.6秒のギャップを広げていった。この日最初に設定された48.88kmのアギイ・テオドーリ、1回目の走行では、2位につける三菱のユホ・ハンニネンと同一タイムをマークし、その差は変わらず。P-WRCのレベルの高さを如実に表すこととなった。新井は、日中サービスまでに、ハンニネンに対するギャップを29.8秒にまで広げ、マシンの耐久性に満足を見せながらサービスに帰還。午後になると終盤に向かうにつれてハンニネンが後退、新井は大量2分半のマージンを得てこの日夜のスーパーSSを迎えた。このスペクテイターズステージでは、新井は全開スピードでジャンプし、フラットに着地した結果、背中にやや痛みを負った。フィジオテラピストが念のためにチェックを行ったが、問題はない。
この他、レグ2で活躍を見せたSUBARU勢が、ミルコ・バルダッチ。浮き沈みの激しい初日のロスを挽回し、午前4本のステージでP-WRC5位にまで浮上。この日最初のステージでは素晴らしい滑り出しを見せたが、後半、ショックアブソーバーのオーバーヒートに見舞われた。「とても不思議だった。ショックが柔らかくなるような感触があったので、6.7kmはスローダウンしなくてはならなかった。それからまた固くなり、通常通りのドライブができるようになった」とバルダッチはコメント。このトラブルは午後にも発生し、タイムロスにつながった。バルダッチはこの日の8本のステージで5位を堅守したが、グリップ不足に悩まされ続け、タイヤを生かし切ることができなかった。この点で言えば、ミシュラン勢がやや優勢だったようだ。
ナッサー・サレ・アルアティヤーは、この日最初のロングステージで順位を2つアップ。その後、午前中は7位で走行し、マシンには問題ないと伝えた。午後のSS14では6位に浮上したが、その後再び7位に後退。フロントのサスペンションリンクにトラブルを抱えたが、無事にサービスに帰還した。
鎌田卓麻はこの日最初のロングステージでいい滑り出しを見せ、8位にまで浮上。午前中最後のステージ前までこの位置を維持したが、日中サービス前でやや後退。午後には再び8位を取り戻し、そのまま順位を守り切ってこの日を終えた。
STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン

「P-WRC勢は緊張の張りつめた午後となり、誰にトラブルが発生し誰が無事に走り抜くかを見守ることとなった。トシはここまで、まったく問題なくクリアしている。非常に速いドライビングだが、同時に慎重で、ここまでのペースコントロールは完璧だ。今日を終えて2分21秒のマージンを築いたので、我々も非常に満足している。明日、残り4本のステージでもポジションを守り抜いてくれることを期待している。昨年のこのイベントでは、最終日にトップが入れ替わっており、最終日3位でスタートしたドライバーが勝利を獲得している。明日はこのようなドラマが起きないことを願いたいが、それを保証することはできない。トップで帰還するためには、すべてトシのスキルにかかっている。
ミルコ・バルダッチはとにかく慎重に攻めたが、トラブルをいくつか抱えながらのトライビングとなった。タイヤはグリップを得られず、予測通りに激しい摩耗だった。また、リアのショックにもトラブルを抱えていた。上の2台との差は僅差なので、明日はトップ3ポジションを狙っていくだろう。ナッサーも、タイヤにトラブルを抱え、思うようなグリップを得られなかった。さらにサスペンションに少しガタつきがあり、この日終盤には電気系の故障も発生した。現在7位につけているが、6位のマーク・ヒギンズとは僅差だ。鎌田卓麻も素晴らしい走りを見せた。このレグは11位からのスタートとなったが、オープニングステージで8位にまで挽回する走りを見せ、この順位を守ってこの日を終えた。ナッサーとの差は、わずか30秒だ。ミルコ、ナッサー、タクマは、いずれもポイント圏内につけており、ミルコはポディウムも射程圏内に捉えている。全ては明日の走りで決まる。とても興味深い1日となることは確かだ」
順位 |
No. |
ドライバー |
タイム |
| 1. | 31 | 新井敏弘 | 3:15:54.1 |
| 2. | 36 | ユホ・ハンニネン | +2:21.9 |
| 3. | 46 | アンドレアス・アイグナー | +3:23.0 |
| 4. | 47 | アルミンド・アラウージョ | +3:42.7 |
| 5. | 45 | ミルコ・バルダッチ | +3:57.0 |
| 6. | 34 | マーク・ヒギンス | +5:28.5 |
| 7. | 39 | ナッサー・サレ・アルアティヤー | +5:30.5 |
| 8. | 52 | 鎌田卓麻 | +6:06.6 |
2007PCWRC プロダクションカー世界ラリー選手権
- R.1 Swedish 2/09-11
- R.2 Mexico 3/09-11
- R.3 Argentina 5/04-06
- R.4 Greece 6/01-03
- R.5 New Zealand 8/31-9/02
- R.6 Japan 10/26-28
- R.7 Ireland 11/16-18
- R.8 GB 11/30-12/02
- Point Ranking
