LEG3 Report

新井敏弘選手、待望の今季初勝利!
過酷なギリシャで3分以上の差をつけ、圧倒的な勝利 


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FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第4戦「アクロポリス・ラリー」(FIA世界ラリー選手権=WRC第8戦)は6月3日、最終日となるレグ3が行われ、この日もクルーやマシンにとって厳しい挑戦となった。このレグは2本のステージを2回ずつ走行した後、スーパーSS・3回目の走行でフィナーレを迎えた。

スタートから首位に立っていた新井敏弘は、2位につけていたハンニネンが最初のステージでコースオフしたため、首位差は3分以上に広がった。午前中、快方に向かいながらも背中に痛みを抱えていたが、新井は後続に対してのこのギャップをイベント終了まで広げ続けた。

一方、この日の開幕ステージでは、ミルコ・バルダッチがアルミンド・アラウージョ、ユホ・ハンニネンをかわして3位に浮上。その後、2位につけるアンドレアス・アイグナーを標的に捉える。バルダッチはこの開幕ステージではアイグナーを5秒先行。続くステージでも10秒を詰めた。リピート走行に入るとバルダッチはさらに6秒を詰めたが、わずか14.5秒届かず、3位でのフィニッシュとなった。


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さらに後方では、ナッサー・サレ・アルアティヤーがSS18で6位に浮上し、5位のマーク・ヒギンスまで1秒と詰め寄った。日中サービスに戻ったヒギンスは、プッシュを受けている中で、コーナーに進入した3速が高すぎるというキャリアの中でも最も大きなミスの一つを犯しそうになったことを明かした。ヒギンスは、このコーナー一つで、このSSでの8.5秒のアドバンテージを失ったと考えている。アルアティヤーとヒギンスは、その後2本のステージで激戦を展開。SS21終了時点でアルアティヤーは4.8秒差をつけられたが、最終ステージを前に3.4秒まで詰めた。

SS19の17.87kmステージでは、昨年のP-WRCチャンピオンであるアルアティヤーは鎌田卓麻と同一のサードベストタイムをマーク。鎌田にとって、P-WRC参戦開始以来の自己ベストとなるステージパフォーマンスとなった。この日午前で7位に浮上した鎌田は、その後6位までポジションアップを果たし、P-WRC自己ベストリザルトを獲得。プロダクションクラスでの成長と速度アップを見せつけた。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、
ジョージ・ドナルドソン

「今年のアクロポリス・ラリーは、SUBARUの新井敏弘がただ一人、ほぼ完璧にトラブル回避に成功するパフォーマンスを見せつけることに尽きる。3日間の間、全くミスを犯さず、最後まで後続に対しての大量マージンを維持した。クリスチャン・ショーベリ、レチェック・クザイといったスタードライバーが序盤で撤退となったが、同じく序盤で2回のパンクに苦しんだミルコ・バルダッチは素晴らしい挽回を見せ、わずかの差で2位を逃した。いつ優勝してもおかしくない、プレッシャーの中でも見事なパフォーマンスを見せる素晴らしいドライバーで、挽回を見せて最後まで2位を争ってアイグナーにプレッシャーを与え続けた。真の優れたドライバーの証だ。ナッサー・サレ・アルティヤーは、この日のリピートセクションでマーク・ヒギンスと対決し、わずか8.4秒差及ばずにイベントを終えた。彼にとって非常にタフなラリーとなり、タイヤがうまくマッチせずペースをつかむのに苦戦した。鎌田卓麻は、P-WRC参戦以来これまででベストのパフォーマンスを見せた。特に初めてのアクロポリス参戦で、他のチームのレッキ車をレンタルしなくてはならなかったことを考えれば、タクマのパフォーマンスは上出来すぎる内容だ。

競技最終日では、ライバル勢から多くのリタイアが出た。このラリーは酷暑で非常に過酷。SUBARU勢が好リザルトでフィニッシュできたことは、素晴らしい結果だ。我々にとって、素晴らしい形で前半戦を終了できた。選手権では14ポイント差で首位を握っている。後半、どんなことが待ち受けているのかは分からないが、誰もが上位を虎視眈々と狙っている。3ヶ月後、再びP-WRC優勝を目指して戦っていく」

順位
No.
ドライバー
タイム
1. 31 新井敏弘 4:10:08.9
2. 47 アンドレアス・アイグナー +2:58.4
3. 45 ミルコ・バルダッチ +3:12.9
4. 34 ミルコ・バルダッチ +4:41.9
5. 39 ナッサー・サレ・アルアティヤー +4:50.3
6. 52 鎌田卓麻 +6:22.6
7. 54 ガブリエル・ポッゾ +9:35.3
8. 40 シモーネ・カンペデリ +10:42.4