Leg2 Report

新井敏弘選手の激走と上位の脱落により、3位まで順位を挽回
 


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FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第5戦「ラリー・ニュージーランド」は9月1日、レグ2が行われた。イベント2日目の競技では順位に大きな変動が見られ、元P-WRCチャンピオンのナイオール・マクシェアがこの日2本目のSSでP-WRC首位に浮上し、この日の終わりには2位に1分以上のギャップを築いた。また同じく元P-WRCチャンピオンの新井敏弘も見事な復活劇を見せ、この日スタートした11位から、レグ2終わりの時点で3位にまで浮上してみせた。

P-WRC首位のマクシェアは、SS6でハーフスピンを喫したが、13.88kmのSS7・ポッサムでアラウージョをかわして首位に立った。SS8では、超高速クレストでスピンしたが、SS9のミステリー・クリーク・スーパーSSではセカンドベストタイムをマーク。日中サービス後、マクシェアが選んだタイヤはSS10にはマッチしなかったが、この日最終ステージとなったSS11では、コンディションに合ったスペアを装着した。この日終盤には、ステアリングコラムのボルトが外れるというハプニングもあったが、大きな問題にはならなかった。

新井敏弘は、この日のオープニングステージとなったSS6で、2回のコースオフに見舞われながらもセカンドベストタイムをマークする素晴らしい滑り出しを見せた。続く2本でステージウィンを獲得して6位にまで挽回、日中サービスを迎えた。SS10ではさらにポジションアップ、そしてこの日の最長ステージである最終ステージでは、さらに2つ順位を上げた。現在、マクシェアに1分00秒2遅れ、2位のガブリエル・ポッゾにはわずか1.4秒差につけている。新井は、明日の開幕ステージ、5.34kmのマウンガタイリ1での2位奪取を目指す。

鎌田卓麻は、筋肉痛の悪化のため、この日はスタートせず、リタイアを決めた。

パトリック・フロディンは、エンジントラブルが続いたため、リタイアとなった。

ミルコ・バルダッチは、食中毒による体調不良のため午前中の走行での撤退を予定していたが、午後に復調すると、SS10でサードベスト、SS11ではセカンドベストタイムを叩き出した。「明日の走行を楽しみにしているけれど、ここでの苦い経験は本当に残念だ」

リチャード・メイソンは午前中に好走を見せたが、SS7でハーフスピン。SS8では大スピンを喫しながらも3位に浮上し、翌ステージもこのポジションを維持した。そして迎えたSS10のテ・アカウ・サウス(31.92km)、メイソンはベストタイムをマークしてP-WRC 2位を奪取。しかし、サウスよりもやや長いテ・アカウ・ノース(32.36km)ではギアボックスの破損に見舞われ、5位に後退してこのレグを終えた。

午前中に好走を見せていたイフゲニー・ヴェルツノフだったが、SS8で8位にまで後退、その後も運に恵まれず、最終的にレグ撤退となった。この他、エマ・ギルモアがSS11、スピロス・パブリデもSS10でレグ撤退となっている。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン


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「今日もP-WRC勢は信じられない1日を送ることとなった。このシリーズで予期し得る全てが起こり、それぞれがショッキングだった。ラリーでは悲喜こもごものドラマが生まれることは常だが、明日は、どんなラリーよりもドラマティックなレグになるだろう。我々は、昨年、ヤリマティ・ラトバラが達成した、感動的な勝利をナイオールが実現させることを期待している。今日いいタイヤチョイスを行って猛追を見せたガブリエル・ポッゾに対し、ナイオールは現在1分以上のリードを築いている。また、トシもナイオールへのアタックを狙っている。トシは選手権リードを維持するためには、3位以上でのフィニッシュが必要。トシにとって、今回が今季ラスト2番目のイベントなので、堅実にポジションキープすることが必要だ。

今年の参戦が少ないナイオールは、できる限りのベストリザルト獲得に意欲を燃している。彼にとっては、ここ2年間で2回目のラリー。2004年のP-WRCでの彼の活躍は記憶に新しい。彼は、まだ速さには満足してはいないと語っているが、ミスをしないように努めていた。トラブルはあったが、それでもリードを1分にまで伸ばした。

リチャード・メイソンは、ナイオールをぴったりマークしてその差を40-45秒程度にまで詰めるポテンシャルはあったのだが、不運にもギアボックスの破損で大量のタイムロスを喫することとなった。タイム的にはまだポディウムフィニッシュの可能性は残されているが、かなりの努力が必要だろう。


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ミルコ・バルダッチは、午後にはやや調子がよくなり、マシンはいい動きを見せていた。全ては明日決まる。ナイオールとトシには、大いに優勝の可能性がある。ナイオールが有利に見えるが、ラリー・ニュージーランドの最終日はいつでも簡単には終わらない。ドライバーたちが各ポジションを維持して、リチャードには念願のリザルトを目指してのポジションアップをしてもらいたい。明日のドラマと、結果を期待している」

明日のステージは難所続きで、何年もの間、多くのドラマが発生してきた。2回の走行が行われるワーンガ・コーストは、おそらくWRC全体でも最も美しくドラマティックな景観だろう。ラリーは、ミステリー・クリーク・スーパーSSの3回目の走行で締めくくりを迎える。

順位
No.
ドライバー
タイム
1. 53  N. MCSHEA 3:02:16.2
2. 54  G. POZZO +58.8
3. 31  T. ARAI +1:00.2
4. 35  F. NUTAHARA +1:24.7
5. 38  R. MASON +1:58.2
6. 51  M. RAUAM +2:03.5
7. 46  A. Araujo +2:37.0
8. 36  J. HANNINEN +3:32.8