DAY1 Report
新井敏弘選手はトラブルにより、レグリタイヤ

2008年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第2戦「ラリー・アルゼンチン」(FIA世界ラリー選手権=WRC第4戦併催)は3月28日、デイ1が開催された。雨の中、ひどいウェットと深い霧というコンディションとなったラリー・アルゼンチンの初日は、多くのドライバーがアクシデントに見舞われ、悪視界とスリッパリーな路面のため、ステージのあちらこちらでエントラントがコースオフを喫する場面が見られた。この日SUBARU勢最上位に入ったのは、5位につけているナッサー・サレ・アルアティヤー。フィンランドのヤリ・ケトマーが7位で追っている。
午前のセクションで、ラジエターに泥が詰まるトラブルに見舞われたアルアティヤーは、エンジン温度の上昇のため、エンジンマップがセーフモードに切り替わってしまった。このトラブルにアルアティヤーは苦戦。さらに午後のセクションで温度が下がっても、同じ問題が再発した。それでもアルアティヤーは、ベストタイムをマークし自身のスキルと新型インプレッサWRX STIを乗りこなしている点を大いにアピールした。オーバーヒートによるパワーロスには悔いが残るものの、マシンのハンドリングには満足しており、いいモチベーションを築いている。現在5位につけているが、その上3台との差は大きくはなく、ポジションアップも期待される。
ヤリ・ケトマーは、午前のセクションをトラブルなしで走り切ったが、セッティングが合わずに不満を残した。「マシンの動きに何とか合わせたかったけれど、できなかった。ギリシャで新型マシンに乗ることを本当に楽しみにしているよ」しかし午後にはペースを上げ、初参戦のイベントながらこの難コンディションに落ち着いて対応している。現在7位につけているが、ポディウムフィニッシュも可能な位置につけており、同胞SUBARUのナッサー・サレ・アルアティヤーも目前だ。
ジョルジョ・バッコは、午前中に好調な走りを見せて、現在11位と堅実な展開を見せている。
午前のセクションでアクシデント続きとなったのは、スピロス・パブリデ。序盤、マシンのフロントをぶつけると、SS3では巨石にヒットして右リアのサスペンションを曲げてしまった。しかし、それでも走行には問題はなかったが、午後になると、パイプが緩みパワーステアリングのオイルがなくなってしまった。まだ残るSSが多かったことから、この時点でこの日を撤退することとなった。
トラヴィス・パストラーナは、SS1で深い霧とウェットコンディションのために、非常に低速で半転倒するという劇的な幕開けを迎えた。「霧はとても深くて、ステージ脇を見ることもできなかったほど。これで転倒してしまった」パストラーナがオフしたコースサイドは幅が広かったため、他のマシンと接触する問題はなかった。スペクテイターの助けを借りてステージにマシンを戻したが、ブレーキを失い、ドライブシャフトは3本のみだった。パストラーナはサービスへの帰還は果たしたが、この時点で首位から15分遅れ。午後のセクションをスタートすると、SS5とSS6では好タイムをマーク。SS7でこの日を撤退し、明日の再スタートを目指す。

昨年のP-WRCチャンピオン、新井敏弘は、SS1でベストタイムをマークして首位に立ったが、続くSSでは隠れていた何かにヒットしてステアリングを曲げたが、それでも3番手タイム。しかし、車載されていた工具に不具合がありステアリングアームを交換することができず、SS3ではステアリングの状態は悪化してついには完全に曲がってしまった。新井はサービスに戻ることはできたが、順位は大きく後退。午後のセクションではあきらめを見せずSS5では好タイムもマークしたが、SS6ではサスペンション破損の憂き目にあった。
ジャンカルロ・リナーリも午後にマシンに不具合が発生し、スーパーラリー組に回った。
STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「ラリー・アルゼンチンの初日は、これ以上ないくらいタフな一日となった。深い泥とベリーウェットに深い霧も重なって、上位陣が多く犠牲となった。このラリーに挑むための唯一の方法は、どんなことも自分のアドバンテージに変えてしまうように臨むしかない。ナッサー、ヤリ、トシは、まさにこの意気込みで攻めただろう。新型マシンは、この日設定された9SS中、4回ベストタイムをマークして、その速さを見せつけた。新型マシンのパフォーマンスが上がってきていることは間違いなく、明日は総合順位が向上することを期待している」
順位 |
No. |
ドライバー |
タイム |
| 1. | 41 |
Andreas AIGNER |
2:06:49.0 |
| 2. | 59 |
Marcos LIGATO |
+1:38.1 |
| 3. | 60 |
Sebasitan BELTRAN |
+1:47.1 |
| 4. | 56 |
Fumio NUTAHARA |
+2:09.9 |
| 5. | 39 |
Nasser AL-ATTIYAH |
+2:41.1 |
| 6. | 42 |
Bernardo SOUSA |
+3:22.9 |
| 7. | 46 |
Jari KETOMAA |
+3:26.7 |
| 8. | 57 |
Martin RAUAM |
+4:11.6 |
21. |
31 |
Toshihiro ARAI |
+36:49.1 |
2008PWRC プロダクションカー世界ラリー選手権
- R.1 Swedish 2/08-10
- R.2 Argentina 3/28-30
- R.3 Greece 5/30-6/01
- R.4 Turkey 6/13-15
- R.5 Finland 8/01-03
- R.6 New Zealand 8/29-31
- R.7 Japan 10/24-26
- R.8 GB 11/28-30
- Point Ranking
