DAY3 Report
新井敏弘選手は、新型マシンの速さを見せたが、リタイヤ。
P-WRCはアンドレアス・アイグナー選手が優勝。

2008年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第2戦「ラリー・アルゼンチン」(FIA世界ラリー選手権=WRC第4戦併催)は3月30日、デイ3が開催された。ラリー・アルゼンチンの最終日は、競技走行距離が42kmと短いものの、コンディションに関しては、多くのドライバーがこれまで経験した中で最もタフだったと語るほどの厳しさだった。元々チャレンジングなイベントではあるが、雨期によるヘビーウェットと深い霧が重なり、ステージの露と消えるクルーも続出。この日午前中のみに設定された3本のステージのうち2本の本格的な競技SSでは、リタイアしたマシンがステージに点在する光景を目にすることとなった。
開幕SSは、超ウェットとなったミナ・クラベロ。24.7km超のステージでは、引き続き白熱した2位争いが繰り広げられた。ナッサー・サレ・アルアティヤーが2位を死守、3位のベルトランとの差を6.6秒にまで広げた。このSS19を終えた時点で、アルアティヤーと首位との差は54秒。ベルトランの後ろには、ヤリ・ケトマーがデイ2から見せていた好走を続けており、4位を堅実に守っていた。その後に続いたSUBARU勢は、9位につけるハンガリーのガボール・メイヤー。
この日設定されたステージは、距離こそ比較的短いもののコンディションは、単純に過酷なだけでなく、もはやドライビング不可能と思われるほどの難局を迎えており、特にラリー・アルゼンチン屈指の名ステージ、エル・コンドール(SS20)は、最良のコンディションだったとしても、元来チャレンジングなコースだ。

しかし、最後の本格的なステージを目前にしたSSに向かうロードセクションで、SUBARU最上位を走っていたナッサー・サレ・アルアティヤーのマシンにオーバーヒートが発生。結果としてリタイアと残念な幕切れとなったが、前日までに多くのステージウィンを獲得し、少なくとも2位につけていたことで存分にその速さをアピールした。
ドライバー陣が「信じられないほどスリッパリー」と言い表したエル・コンドールは、厳しいラリーとなったアルゼンチンを締めくくるにふさわしいコンディションとなった。それでもヤリ・ケトマーはP-WRC4番手タイムでこのステージを走り切り、「マシンの動きはよかった。あとは、コルドバに戻って、スーパーSSを走るだけ。今日のSSコンディションは、文句なしに僕がこれまで見た中で最悪だった。信じられないくらいだよ」とコメントを残した。
コルドバに戻ってのスーパーSSでもP-WRC順位に変動はなく、SUBARU最上位では、3日間を落ち着いて堅実に走り切ったフィンランドのグループNチャンピオン、ヤリ・ケトマーが3位を獲得。7週間前の開幕スウェーデン戦での2位と合わせ、ケトマーは、獲得ポイントを14としてP-WRC首位に立った。選手権順位では、今回のイベントを制したアンドレアス・アイグナー、ユホ・ハンニネンが共に10ポイントで続いている。
STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「この週末は、新型インプレッサのグループNマシンにとっての、初めての本格グラベルWRCイベントとなった。新型マシンにとっては、様々なことが浮き彫りになった。まず、見事な速さとドライバビリティ。全ドライバーが、ハンドリング性能の素晴らしさを指摘しており、今回のラリーでSUBARU勢が獲得したベストタイムはいずれも、このマシンのパフォーマンスを証明するものだ。しかし、SUBARUドライバー勢にとってはタフなイベントとなり、2008年のラリー・アルゼンチンのとりわけ厳しいコンディションに、多くのドライバーが犠牲となった。厳しい雨と悪コンディションが加わり、ドライバーの小さなミスが命取りとなった。他のイベントでなら数秒のロスとなるところが、ここではリザルトに大きな影響を与えてしまう事態となった。
次戦ギリシャへは、大きな期待を持って臨むことができる。私自身は、マシンのパフォーマンスは、大きな期待に応えてくれる内容だと感じている。マシンを完全に活かすために必要な開発要素をいくつか把握しているが、これは各チームに委ねたい。基本的には、ベースには非常に満足している。ギリシャが楽しみだ!」
順位 |
No. |
ドライバー |
タイム |
1. |
41 |
Andreas AIGNER |
4:34:47.9 |
2. |
60 |
Sebasitan BELTRAN |
+1:05.6 |
3. |
46 |
Jari KETOMAA |
+2:53.2 |
4. |
56 |
Fumio NUTAHARA |
+3:59.1 |
5. |
57 |
Martin RAUAM |
+9:28.1 |
6. |
38 |
Amjad FARRAH |
+18:16.5 |
7. |
33 |
Martin PROKOP |
+18:19.9 |
8. |
42 |
Bernardo SOUSA |
+38:14.5 |
2008PWRC プロダクションカー世界ラリー選手権
- R.1 Swedish 2/08-10
- R.2 Argentina 3/28-30
- R.3 Greece 5/30-6/01
- R.4 Turkey 6/13-15
- R.5 Finland 8/01-03
- R.6 New Zealand 8/29-31
- R.7 Japan 10/24-26
- R.8 GB 11/28-30
- Point Ranking
