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過酷なアクロポリス、待ち受けるのは歓喜か悲劇か?

2008年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第3戦「アクロポリス・ラリー」(FIA世界ラリー選手権=WRC第7戦併催)は、5月30日、過酷な競技のスタートを迎える。
WRCカレンダーの中で最も難しいイベントとされるこのラリーのセレモニアルスタートは、目前。5月29日(木)に行われるセレモニアルスタートでは、ドライバー陣は世界で最も有名な建築物の一つ、パルテノン宮殿を背にスタートランプに上がることになる。
前戦アルゼンチン戦から8週間のブレイクを経て、クルー陣は再び激しい競技に立ち向かう。しかも今回は、今季最もタフなイベントだ。
このアクロポリスのラリーは、「カーブレイカー」として知られており、今回も例外ではない。ステージが設定されるエリアが使用されるのは今年で3回目であるため、ドライバー陣はある程度コンディションについての知識を持ってはいるが、先日の洪水で数本のステージがダメージを受けているため、今年のイベントがどれだけタフになるかは依然として始まるまでは分からない。
イベントは今年もギリシャの首都アテネ周辺が拠点となるが、ラリーHQ(本部)、サービスパーク、スーパーSSは、アテネから20kmほどのところにあるタトイの軍事飛行場に設定される。
チャレンジングなイベントであると同時に、アクロポリス・ラリーは、WRCカレンダーの中でも最も歴史のあるラリーでもある。WRCの名物ラリーは、今年で55回目の開催となる。
ギリシャのステージでは、タイヤのダメージが最も懸念され、今年はコントロールタイヤであるピレリタイヤが、岩だらけで荒れる厳しい路面で限界を試されることになる。もちろん、どのドライバーにとっても同じ条件となるが、タイヤの使い方によって、日曜日午後に生き残るコンペティターの数が左右されることにはなるだろう。
暑さも忘れてはならない要素だ。外気温は40度にまで上がると予想されるため、車内温度はさらに上がる。このため、脱水症状に気をつけることは必須で、機会がある毎にクルーは水分補給をしていくことが必要だ。
ルート設定では、今年のスーパーSSはユニークなレイアウトとなり、全体を通じて2台のマシンが同じルートを並行して走ることになる。このため、4kmのステージの間、どちらが先行しているかが一目で分かる。距離自体も、通常のスーパーSSより比較的長いことも特徴的だ。

このイベントには、29クルーのP-WRC勢がエントリーしており、うち2台がワイルドカード参戦、1台はS2000規定のマシンでの参戦。
SUBARU勢も堂々たるエントラントが名を連ね、12台のインプレッサがエントリー。先陣を切るのは、もちろんタイトルを2回獲得している昨年のP-WRCチャンピオン、新井敏弘。この他、2006年チャンピオンのナッサー・アル・アティヤー、イフゲニー・ヴェルツノフ、ヤリ・ケトマー、トラヴィス・パストラーナ、スピロス・パブリデも参戦してくる。
イベントの厳しさと共に、コンペティターのラインナップも負けず劣らずの強豪揃い。クルーにとってもマシンにとっても厳しい3日間の戦いの末に誰が勝利を勝ち取るのかは、誰にも予想することはできない。それを確信することができるのは、日曜日の14時30分(現地時間)となる。
2008PWRC プロダクションカー世界ラリー選手権
- R.1 Swedish 2/08-10
- R.2 Argentina 3/28-30
- R.3 Greece 5/30-6/01
- R.4 Turkey 6/13-15
- R.5 Finland 8/01-03
- R.6 New Zealand 8/29-31
- R.7 Japan 10/31-11/2
- R.8 GB 11/28-30
- Point Ranking
