Acropolis Rally of Greece

DAY1 Report

新井敏弘選手はトラブルに見舞われながら、DAY1を9位で終えた。
トップにはナッサー・アルアティヤー選手。 


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2008年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第3戦「アクロポリス・ラリー」(FIA世界ラリー選手権=WRC第7戦併催)は、5月30日、デイ1の競技が行われた。厳しい難関ステージで知られるアクロポリス・ラリーでは、マシンを痛めつける石で荒れたステージの評判通り、初日から多くの強豪が苦しめられることとなった。

暑く厳しいコンディションのなか、2008年型のSUBARUインプレッサWRX STIで参戦しているナッサー・アルアティヤーとヤリ・ケトマーがトップ争いに食い込む活躍を見せた。両者はP-WRC2位、3位につけて午前中のセクションを終了、日中サービスを迎えた。午後になるとアルアティヤーはさらに調子を上げていったが、ケトマーは難コンディションの犠牲者の一人となってしまった。

午前の活躍が納得できるほど、アルアティヤーが午後に見せた活躍は群を抜いていた。2006年のこのイベントでP-WRC勝利を獲得しているアルアティヤーは、SS6でステージウィンを獲得するなど、2位以下に1分以上の大差をつけてのP-WRC首位でこの日を終えた。

新井敏弘は序盤から好ペースを見せてSS2では3位につけた。しかし、続くステージでショックアブソーバーがソフトになり始めペースダウン。一時16位まで後退するが、この日終了時点で9位にまで挽回する猛チャージを見せた。競技はまだ13SSが残されており、首位との差も1分40秒と、ギリシャでの好リザルト獲得に向けて充分なチャンスを残している。

今季初参戦となるこのイベントでP-WRCデビューを果たしたインドのナレン・クマールだが、SS2でブレーキが焼き付くトラブルに見舞われ、続くステージでペースダウン。現在18位につけている。

また、スロバキアのアンドレ・ジャレブも午前のセクションで好走を見せた。2007年型SUBARUインプレッサWRX STIで参戦しているジャレブはアルアティヤーにも迫る速さを見せ、序盤12位から午前のセクションを終えるまでに5位に浮上した。しかし午後になると、観客のいないエリアでスリップオフし、コース復帰までに8分をロス。しかし、すぐに挽回を始め、明日以降の巻き返しに期待がかかる。

ロシアの若手、イフゲニー・ヴェルツノフも午前のセクションから午後の序盤にかけて、好タイムをマーク。18位から5位までのポジションアップを果たしたが、SS6で石にヒットしサスペンションを破損。明日、スーパーラリー規定で再スタートを行う。

現在、P-WRCシリーズリーダーに立っているヤリ・ケトマーは、午後のセクションで憂き目に遭い、SS5で電気系トラブルが発生、この日を撤退した。

トラヴィス・パストラーナはギリシャ遠征で好スタートを見せ、開幕ステージで素晴らしい速さを披露した。しかしSS2で2本のパンクに見舞われ、その後ギアが3速に入ったまま動かなくなってしまった。さらにステアリングが曲がり、SS3でデイ撤退、スーパーラリーに回ることとなった。

デイ2のステージは、このラリー最長かつ最も過酷なエリアを走行する。クルーは、この難イベントの代名詞とも言えるような荒れた悪路に挑むこととなる。


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STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン

「ギリシャの初日は、トップドライバーがWRCでも屈指のラフステージと呼ぶとりわけタフなステージを2回ずつ走行するという、アメージングな設定だった。2008年型SUBARUインプレッサ勢が、このようなタフコンディションでもシャシーの強さを証明できたことを、非常にうれしく思う。

デイ1を終了した時点でナッサーが大差をつけて、インプレッサが堂々の首位に立っている。ナッサーは、アクロポリスがどれほどドラマに満ちたラリーであるかを重々承知しているが、それでもナッサー以上にこの状況に対応できる素質を身につけたドライバーはいないだろう。

ナッサーの後に続いたヤリ・ケトマーは、マシンは完璧な状態にまで修復しているようなので、明日は再スタートを行う。アクシデントは非常に残念だったが、アクロポリス・ラリーでは10分差を挽回してポディウムフィニッシュを遂げた例もある。ケトマーも明日は再び攻めていくべきだ。これ以上のトラブルを避ければ、ポイント圏内でのフィニッシュも可能だろう。

トシにはショックアブソーバートラブルが発生したが、これ以上のトラブルは避けたいところだ。今日の午後にはマシンをチューニングして、安定してよくなっている。現実問題として上位陣との差はそれほど大きくはなく、現在の総合順位を覆してトップリザルトを獲得する可能性も充分に残っている。

さらに後方では、アンドレ・ジャレブ、トラヴィス・パストラーナ、イフゲニー・ヴェルツノフ、そしてゲストドライバーのパナイオティス・ハツィソパニスが素晴らしいパフォーマンスを披露し、2007年型インプレッサにも、まだまだ好リザルトを得るポテンシャルがあることを見せつけてくれた。パストラーナは開幕ステージで信じられないような速さを発揮し、単純にパンクが原因でスーパーラリーに回ることになった。地元エントラントのラブロス・アタナッソウロスも、この開幕ステージで見事な速さを見せた。

明日は、最長かつ最もタフなデイとなる。大きな展開やドラマなしに終わるとは思いにくい。考え巡らすのは野暮なのでやめておくが、インプレッサ勢が強さを見せて好ポジションで明日を走り切ることを願っている」

順位
No.
ドライバー
タイム
1.

39

Nasser AL-ATTIYAH

1:27:44.0
2.

52

Juho HANNINEN

+1:10.2

3.

32

Mirco BALDACCI

+1:11.9

4.

55

Patrik SANDELL

+1:23.6

5.

49

Simone CAMPEDELLI

+1:28.5

6.

56

Fumio NUTAHARA

+1:30.1

7.

41

Andreas AIGNER

+1:37.4

8.

57

Martin RAUAM

+1:39.6

9.

31

Toshihiro ARAI

+1:40.0

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