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新井敏弘選手、連戦のラフラリー、トルコに再び立ち向かう

FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第4戦「ラリー・オブ・トルコ」(FIA世界ラリー選手権=WRC第8戦併催)は6月12日、競技スタートを迎える。石が散乱するラフな道で知られるラリー・オブ・トルコは、前戦アクロポリス・ラリーにも劣らない難関イベント。息をのむような景観の中を走る爽快なラリーで、ルートの多くは標高1000m超の山岳林道を走る。ステージの高度が高いため、気温はサービスパークよりも涼しくなるものと見られる。麓ではギリシャ同様に30度以上の気温が予想されるが、ステージ上では10-15度ほど低くなることもあるだろう。
今週末の気候は、暑くなるが、雷雨の可能性もあると予報されている。通常非常にドライでダスティなイベントだが、2005年開催時、レグ1の午前中はウェットで非常にマディであった。
P-WRCにラリー・オブ・トルコが設定されたのは、これまで2005年のみ。この時は、新井敏弘が圧勝を決め、この年のタイトル獲得につなげた。
SUBARUインプレッサ勢では、新井敏弘とナッサー・アルアティヤーが優勝筆頭候補。P-WRC参戦2年目を迎えた若手有望株のエフゲニー・ヴェルツノフや、アンドレ・ジャレブの活躍も注目に値する。エントリーしていた米国の強豪、トラヴィス・パストラーナは、このイベントは不出走となった。
過酷な路面に加え、トルコでは暑さもさらに厳しさを与える。気温は35度まで上がることも多く、この暑さに備えるドライバーも多い。高地ステージでは気温が下がるとはいえ、マシン内の温度は依然としてかなり上昇する。
アンタルヤを本拠地に置くこのラリーは、美しい景観で知られるが、ステージの厳しさでは選手権でも一、二を争う。速度を維持しながら過酷な路面でマシンをいたわることが、上位リザルト獲得への鍵となる。またこのイベントはトリッキーでもあり、非常にナローなステージもある。カット可、不可のコーナーが次々と現れるため、ドライバーの度胸も試される。ペースノートを一つ間違えば、ただちにリタイアにつながってしまうこともあり、このようなリスクの高いコースを攻略するスキルが要求される。このイベントでシリーズも前半戦を終えることもあり、この難ステージで、新型インプレッサがどのように走り抜けるかが非常に重要になってくる。
この他のSUBARU勢では、フランチェスコ・トレヴェシン、ジョルジョ・バッコが、モーターリング・クラブから参戦。ギリシャでジャンルカ・リナリは、前戦のギリシャで計算尽くされたドライブで活躍、STIのP-WRCアワードを獲得した。インドのナレン・クマーも、P-WRCデビュー戦となった2週間前のギリシャで10位に入る健闘を見せた。クマーは、堅実にさらなる経験を積むことを目指す。手堅くリザルトを獲得していくことが、大きなステップとなるだろう。
昨年のP-WRCチャンピオン、新井敏弘は、P-WRCが初めてトルコで開催された時に優勝を獲得している。今回、新型インプレッサで再びその勝利を目にすることができるか、注目だ。
STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン

「このイベントを非常に楽しみにしている。ナッサーは、先週のシリア(中東選手権イベント)で4分以上の大差をつけての圧勝を飾っており、この勢いに乗っていきたいところだ。トシの新型インプレッサも進化し続けているので今回もそれを見るのが楽しみだ。エフゲニー・ヴェルツノフは、ギリシャでのリザルトで自身の競技力を見せつけることができたことで、かなり自信を得たようだ。今後の課題は、堅実なアプローチを構築して、プッシュしすぎて序盤で撤退するリスクを負わないようにすることになるだろう。非常に有意義な経験を積んでいる彼は頼もしい存在だ。ナレン・クマーは、今回がP-WRC参戦2戦目ということもあり、堅実なドライブを期待している。ニュージーランドかジャパン辺りまでは、大幅なペースアップは待つことになるだろう」
2008PWRC プロダクションカー世界ラリー選手権
- R.1 Swedish 2/08-10
- R.2 Argentina 3/28-30
- R.3 Greece 5/30-6/01
- R.4 Turkey 6/13-15
- R.5 Finland 8/01-03
- R.6 New Zealand 8/29-31
- R.7 Japan 10/31-11/2
- R.8 GB 11/28-30
- Point Ranking
