DAY1 Report
新井敏弘選手は、コースオフによりデイリタイヤ
トルコのラフ路面でSUBARU勢にも波乱続出

FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第4戦「ラリー・オブ・トルコ」(FIA世界ラリー選手権=WRC第8戦併催)は6月12-13日、デイ1の競技が行われた。デイ1のルートは、12日にスーパーSSを1回走行した後、翌13日に3SS・56km超のループ。日中サービスに戻った後、再び3SSのループを再走するという設定。総ステージ走行距離は150kmを超え、イベント最長デイとなった。
ドライバー陣からは、路面コンディションが信じられないほどラフだったと伝えられ、多くのマシンがボディやサスペンションにダメージを負ってサービスに戻ってきた。気候は快晴で、気温は日中31度まで上昇した。
昨年のP-WRCチャンピオン、新井敏弘は、この日最初のステージでサードベストタイムをマーク。P-WRC4位につけた。新しいサスペンションを投入したためテストのチャンスがなく、サスペンションのセッティングは完全なものではなかったが、このイベントに向けてさい先のいい滑り出しとなった。

しかし、その後、この日2本目のステージに入ると、6km地点でトランスミッションのトラブルが発生。二輪駆動の状態での走行となり、5分以上のタイムロスを喫してサービスに帰還した。サービスでトラブルを修復した新井は、午後のセクションで挽回に挑みトップに迫るタイムを叩き出したが、SS7でコースオフ。マシンにダメージはなかったが、ここでスーパーラリーに回ることとなった。
ナッサー・アルアティヤーはこの日、慎重な滑り出しを見せたが、燃料ポンプ系に不調をかかえた後、エンジンがストップ。ECUのヒューズが切れたことが原因だったが、アルアティヤーもこのまま、スーパーラリーに回った。
スーパーSSで8位につけたロシアの急成長株、エフゲニー・ヴェルツノフは、この日最初のステージで順位を4つ上げた。同じくハプニングを避けることはできなかったが、タイムに大きく影響することはなかった。SS6ではリアサスペンションに小さなダメージを負い二輪走行となったが、SSは残りわずか80m!大きなタイムロスなくサービスに帰還した。ここでダメージを修復し、やや慎重な姿勢で午後のセクションに挑んだ。P-WRC勢トップにかなり迫るタイムで6位につけこの日を終了したヴェルツノフは、トップ3も狙える位置につけている。2週間前、ギリシャで活躍を見せたヴェルツノフはさらに強さを増し、この日を通してエキサイティングなパフォーマンスを披露した。
ジャンルカ・リナリは、デイ1を堅実に攻め、13位でこの日を終えた。
インドのナレン・クマーは午前中、15位から12位にまでポジションアップを果たし、このセクションでのタイムに満足。新井と同様に、ショックアブソーバーの性格をやや気にしていたクマーは、この日最終ステージで、トラブルによりストップとなった。
STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「今日も、P-WRC勢にとって非常にタフな1日となった。コンディションはとてもチャレンジングで、このラフな路面で20台中5台がトラブルに遭っている。ナッサーのトラブルは、特定が非常に難しい。残念ながらトラブルが発生してそのままスーパーラリーに回り、40分のペナルティを負うことになった。ナッサーは明日再スタートを行うので、好タイムと新型マシンでの速さを披露することを期待している。
トシに関しては、デフのトラブルが発生しては手を尽くせることは何もなく、5分をロスして日中サービスに戻ることになった。マシンはサービスで完全に修復されたが、サスペンションのセッティングを模索中であることもあり、コースオフを喫してしまった。
今日、SUBARU勢トップとして活躍したエフゲニー・ヴェルツノフは、トップ6で接戦を見せ、序盤はポディウム圏内にも迫っていた。ロシアの若手がその成長を見せ始めており、このタフなイベントでもトラブルを回避し、このトルコのラリーでのデイ1でSUBARUの旗を担っているというのは、本当に素晴らしい。後方でも、様々なトラブルの憂き目に遭ったドライバーが続出したが、明日は落ち着いた展開を見せ、SUBARU勢がトップタイムをマークしてくれることを期待している」
順位 |
No. |
ドライバー |
タイム |
1. |
41 |
Andreas AIGNER |
2:09:49.9 |
2. |
55 |
Patrik SANDELL |
+0.8 |
3. |
33 |
Martin PROKOP |
+21.7 |
4. |
36 |
Eyvind BRYNILDSEN |
+43.5 |
5. |
53 |
Uwe NITTEL |
+46.0 |
6. |
43 |
Evgeniy VERTUNOV |
+51.7 |
7. |
49 |
Simone CAMPEDELLI |
+1:13.3 |
8. |
57 |
Martin RAUAM |
+2:31.0 |
| 15. | 31 |
Toshi ARAI |
+19:27.7 |
2008PWRC プロダクションカー世界ラリー選手権
- R.1 Swedish 2/08-10
- R.2 Argentina 3/28-30
- R.3 Greece 5/30-6/01
- R.4 Turkey 6/13-15
- R.5 Finland 8/01-03
- R.6 New Zealand 8/29-31
- R.7 Japan 10/31-11/2
- R.8 GB 11/28-30
- Point Ranking
