Rally Newzealand

DAY1 Report

新井敏弘選手はラジエターを破損し、ラリーから撤退となった


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FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第6戦「ラリー・ニュージーランド」(FIA世界ラリー選手権=WRC第11戦併催)は、8月29日、デイ1の競技が行われ、選手権屈指のルーズグラベルコースに、トップ勢の多くが犠牲になった。中でも、序盤に首位争いを展開した新井敏弘とエフゲニー・ヴェルツノフはリタイアの憂き目に遭っている。現在、SUBARU最上位につけているのは、5位のヤリ・ケトマー。序盤は苦戦したが、その後巻き返しを見せ、1分10秒差で首位を追っている。

走行エリアを襲った豪雨によりステージの一部がダメージを負ったため、スタート前にアイティナリーが修正。最長SSとして設定されていた44km・ワイトモが分割され、ワイトモ・1、ワイトモ・2として、無事に走行が行われた。午前中に設定された3本のステージは、午前9時過ぎ(現地時間)からスタート。計67kmのステージを走行した後、13時にはハミルトンでの日中サービスに入った。その後、午後に同ループをリピート走行し、ミステリークリークでのスーパーSSでこの日は締めくくられた。

午前中、SUBARU最上位につけたのは新井敏弘で、この日3本目、SS2-2ワイトモ2、1回目の走行ではセカンドベストタイムをマーク。しかし、SS5に入ると、5速左コーナーで道に張り出していた枝がラジエターに穴を開けるというアクシデントに見舞われた。「マシンを調整していい手応えをつかんでいたところなので、残念。とてもうまく行っていたのに」。この後ステージは走り切ったが、エンジンにダメージを負ったため、明日の再スタートは行わない。

新井の撤退により、ヤリ・ケトマーがSUBARU最上位に浮上。フィンランドのヤリ・ケトマーは午前のセクションで苦戦し、この日2本目のSSではブレーキに不調を抱えた。原因はキャリパーのシール漏れという、珍しいトラブルだった。その後には、リアダンパーが完全に抜けるトラブルにも見舞われ、選手権3位につけるケトマーにとって、厳しい幕開けとなった。「午前中は手こずったよ。ブレーキ、それからダンパーに大きなトラブルが発生したんだ。午後は回復して、初参戦のNZでもトップ勢と競り合うペースをつかんでいる。マイナートラブルは、サービスで解決できるので、明日のステージを楽しみにしているよ」

SUBARU勢で次に続いているのはインドのナレン・クマールで、初参戦のNZでの長い初日を手堅く走り切った。序盤20位につけていたが、午前セクション終了までに15位、午後には14位にまで浮上した。カオ・ドン・リューとミスファー・アルマリは、いずれもトラブルなしで初日を終え、それぞれ15位、16位につけている。スピロス・パブリデスも堅実な走りを見せ、17位でこの日を終えた。ジャンルカ・リナリは、この日18位。「初めて訪れるNZだけれど、文句なしに難しいラリー。走りは満喫しているけれど、ステージはとてもタフだね。トップ争いに加わるには、何度も参戦して経験を積むことが必要だ」

今回、旧型インプレッサで参戦している一人、ジョルジオ・バッコは、序盤を通して堅実なペースを維持していたが、SS6のフィニッシュ目前で、ペースノートの読み間違いによりヒット。ラジエターに空いた穴から水蒸気を出しながら、なんとかTCを越えた。米国ラリー選手権の強豪、ケン・ブロックは、開幕ステージでクラッシュ。スーパーラリーに回り、明日の再スタートを目指す。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン


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「ラリー・ニュージーランドのグループN勢としては、例年にない形での幕開けとなった。通常はSUBARU勢がトップ争いを演じているが、今日はやや苦戦した。首位争いを展開して猛チャージをかけていたトシが、残念なアクシデントでリタイアに追い込まれた。

同じくトップ勢では、ヤリ・ケトマーがトラブルを抱え、午前はブレーキ、午後にはショック、さらにマシンのジオメトリーセッティングも狂っていた。また、エフゲニー・ヴェルツノフが、高速左コーナーで膨らみすぎて巨石にヒットしてしまったことも残念だった。あのような強い衝撃でもクルーに怪我はないことは、URTが準備したインプレッサの強さを示しているとも言える。しかしマシンのダメージはひどいようで、明日の再スタートは行わない。

その他のSUBARU勢はニュージーランド初参戦のドライバーが多く、ニュージーランドの特色のあるコンディションに慣れるまでには時間が必要。フィンランドの高速ジャンプのような難しさがあり、ニュージーランドのコーナーはキャンバーがきつく、とりわけドライバーには厄介なクセだ。いずれにしても最初の2日間は経験を積むことになるだろう。しかし、3日間の競技中、形勢が大きく変わることもあり得る。特に最終日はSUBARUにとっても相性がいい。明日の展開を楽しみにしている」

順位
No.
ドライバー
タイム

1.

32

 Mirco BALDACCI

1:40:27.2

2.

33

 Martin PROKOP

+9.8

3.

56

 Fumio NUTAHARA

+11.8

4.

35

 Evgeny NOVIKOV

+16.5

5.

46

 Jari KETOMAA

+1:10.5

6.

59

 Hayden PADDON

+1:14.8

7.

57

 Martin RAUAM

+1:23.7

8.

55

 Patrik SANDELL

+1:32.1

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