Rally Newzealand

DAY3 Report

FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第6戦「ラリー・ニュージーランド」(FIA世界ラリー選手権=WRC第11戦併催)は、8月31日、最終日となるデイ3の競技が行われた。今年のラリー・ニュージーランドは、フィニッシュを目前にしてトラブルの憂き目に遭うコンペティターが続出。この日の名ステージ、ワーンガコーストの素晴らしい景観も褪せる展開となった。

SUBARU勢は、トップドライバーの新井敏弘とエフゲニー・ヴェルツノフが初日から過酷なステージの犠牲となってリタイア。ヤリ・ケトマーも、デイ2の午前中に大転倒を喫して大きく後退した。

一方で、ラリー・ニュージーランド初参戦組の多くが完走を遂げており、このラリーでも最も難しいステージで好タイムも獲得した。

デイ3の総ステージ走行距離は3日間の中で最短となったが(前半2日間の130km前後に対し85km)、このラリーで最も有名なステージ、フテワイとワーンガコーストを2回ずつ走行するという、タフなコースが設定された。このイベントは、本拠地ハミルトンにあるミステリークリークのエキシビジョンセンターに設定されたスーパーSS・3回目の走行で締めくくりを迎えた。

ヤリ・ケトマーは、この日5本のステージを通して6位を維持したが、この日2本目のステージでは、選手権ライバルのユホ・ハンニネンにかわされた。この結果、選手権争いでは、シリーズポイント23としたケトマーが3位残留、ハンニネンは26ポイントの2位となっている。しかし、今季スキップイベントを2戦とも消化しているケトマーは、ポイントが獲得できるチャンスは残り1戦であるのに対し、ハンニネンは2戦を残している。

さらに後方では、ミスファー・アルマリがSS15でコースオフ。マシンが茂みに停車したため出火が起きたが、コ・ドライバーが車両を移動し、事なきを得た。

カオ・ドン・リューは、P-WRC初参戦で健闘、堅実な走りを維持し目立ったトラブルなく完走を遂げた。終盤、ブレーキが効かなくなってきたと伝えたが、充分な余裕を持って9位フィニッシュを果たした。

スピロス・パブリデスも最終日をトラブルなしで走り切ったが、デイ1序盤での大量タイムロスが響き10位でのフィニッシュとなった。パブリデスに続いて、ジャンルカ・リナリが11位でフィニッシュ。リナリも最終日はトラブルなしで走り切った。

ポイント圏内フィニッシュを目指していたインドのナレン・クマールだが、残念ながらトランスミッションの不調で後退。着実にポジションアップを果たしていただけに悔やまれる結果となった。

ケン・ブロックは、マシンとイベントの特色に慣れ始め、3日目には好タイムもマーク。13位でのフィニッシュを果たした。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン

「いつもらしさと、いつもらしくない内容が混ざったラリー・ニュージーランドとなった。このイベントではいつも予想されるようなドラマが数多く起きた。最終日にも何かが起こると見ていたが、実際はそれほどではなかった。ニュージーランド初参戦のドライバーが活躍したことには、とても驚かされた。実に見事だった。

ヤリ・ケトマーも、ニュージーランド初参戦の一人。しっかりペースをつかんでいたが、昨日の小さなミスの代償は大きすぎた。優勝ペースで走行していただけに、この不運がなければ今日の展開も違った形になっただろう。

さらに後方では、アル・マリが午前中に悔しいコースオフを喫した。P-WRC初参戦のリューは、見事なドライブを見せてくれた。週末を通して落ち着いた走りを見せ、ペースノートに忠実に走り抜いた。ナレン・クマールもペースノートの精度を上げてペースをつかみ、競技力を見せてくれた。今季残りのイベントで、彼のさらなる活躍を楽しみにしている。スピロス・パブリデスも、この難関イベントを走り抜いた。自身も走りを満喫して目標を果たした。同様に、ジャンルカ・リナリも、大きなトラブルなく完走を果たした。

我々の見方としては、2008年型インプレッサが上位争いに加わっていたことは素晴らしかったが、同時に、トップドライバー陣が序盤にトラブルの憂き目に遭い、本来のペースを活かすことができなかったことも残念だ。次は、トシの母国イベントであり、SUBARU勢にとっても相性のいいラリージャパン。トシが彼の実力と新型マシンの素晴らしい特性を活かして母国で活躍を見せてくれることを期待したい。彼も、準備は万端のようなので、最高のリザルトを期待している。もちろん、このラリーでどんなことが起きるかは、実際のイベントまではわからないが、マシンはその威力を発揮しつつあることは間違いない」

順位
No.
ドライバー
タイム

1.

33

 Martin PROKOP

4:13:07.9

2.

55

 Patrik SANDELL

+36.2

3.

57

 Martin RAUAM

+57.8

4.

59

 Hayden PADDON

+1:27.3

5.

52

 Juho HANNINEN

+2:17.3

6.

46

 Jari KETOMAA

+2:46.1

7.

42

 Bernardo SOUSA

+6:52.4

8.

38

 Stewart TAYLOR

+7:06.0

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