| ・SS(スペシャルステージ)とLEG(レグ) |
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SSは、スペシャルステージの略。一般の通行を完全に遮断した、タイムアタックを行うコース。その形態は、公道から私有林道、サーキット、さらに特設コースまでと多岐にわたる。ひとつのSS距離は短いもので2km前後、長いものではせいぜい35km前後までで、1戦あたり20〜30のSSが設けられ、SSだけのトータル距離は400km前後。
レグ(LEG)はラリーを構成する区間のこと。WRCでは1日あたり5〜7ヶ所のSSが行われ、これに3〜4回のサービスやリグループが加わって、ひとつのレグ(LEG)となる。現在は3日間、3レグ制で行われている。
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| ・WRカー |
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ワールドラリーカー。WRカーと表記され、現在のWRCの中心的な存在。97年からWRCに導入されたカテゴリーで、グループAから派生している。
連続する12ヶ月間で2万5000台以上生産されるファミリーと呼ばれる同一シリーズで生産される同一車形の車両をベースとし、エンジンの載せ変えとターボ装着、駆動方式の4WD化などの大幅な改造が認められる。WRカー規定は4WDやターボを市販車に持たない自動車メーカーにもWRC参加の機会与えられ、レギュレーションの公平性などから高い評価を得ている。
(写真は 555スバル・ワールド・ラリー・チーム ペター・ソルベルグ)
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| ・グラベル |
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ダートと呼ばれる未舗装の路面。土、岩、砂利などさまざまなタイプの路面があり、さらにスムーズ(フラット)路面、ラフ路面などにも分けられる。スムーズ路面の代表格がフィンランドラリーで、ラフ路面ではサファリラリーやアクロポリスラリーが有名。また、マッド(泥)、ダスト(埃)など天候によって路面状況も変化する。2003年のWRCでは14戦中8戦がグラベルラリーとなっている。
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| ・グループA |
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87年からWRCの主役を務めているカテゴリー。連続した12ヶ月間に2500台以上生産された車両をベースとして、定められた範囲の改造が許される。ただしWRカーと異なり、4WD化やターボの追加装着は認められず、市販車の時点から備えていなければならない。スバルは90年からグループAレガシィでWRC本格参戦を開始。93年からはグループAインプレッサを投入。WRカーが登場以前の96年まではグループAで戦い続けた。現在でもプライベートドライバーの手に渡ったグループAインプレッサは世界各国のラリーで活躍を続けている。尚、WRCのレギュレーションでは、技術的な規定が異なるものの、グループ/クラス分け上ではWRカーもグループAに含まれる。 |
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| ・グループN |
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グループA同様に連続した12ヶ月間で2500台以上生産された市販車をベースとする。ただし改造は大幅に制限され、基本的には安全装備とサスペンションの改造程度が認められたカテゴリー。2001年からはフロンドライブシャフトとトランスミッションギヤ比の変更およびLSDの装着等がFIAの公認を取得すれば認められるようになった。市販車にごく近い存在のため、ショールームクラスと呼ばれることもある。 |
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| ・コドライバー |
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ナビゲーターとも呼ばれ、ロードブックやペースノートを使用してドライバーへの指示を行なう。サーキットレースと異なり、常に異なる道を長距離走るラリーにおいては、すべてのコースをドライバーが記憶することは不可能なため、コ・ドライバーが不可欠の存在。コ・ドライバーの能力は戦略の立て方、ペースノートの読み上げのタイミング、ドライバーの精神状態の安定化などで優劣が問われる。またコ・ドライバーといってもレギュレーション上はドライバーと交替してラリーカーを運転することも可能。ドライバーとコ・ドライバーを合わせてクルーとも呼ばれる。
(写真 Toshiとパートナーを組むコ・ドライバーのT.サーカム)
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| ・サービスパーク |
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レグにいくつか点在するラリーカーのチェックや修理を行う場所。以前はSSやパルクフェルメ、リグループ以外ならどんな場所でもサービスを行うことができたが、現在ドライバーとコ・ドライバーのラリークルー以外が行うサービスは、指定されたサービスパーク内に限定されている。また、サービスパークの場所は1ラリーで2ヶ所までと決められている。サービスパーク内で許されるサービス時間は、おおむね各レグ最初のサービスが10分、レグ1とレグ2の最後のサービスが45分、それ以外のサービス時間は20分となっている。整備を指定の時間以上行うと罰点がついてしまう。
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| ・ターマック |
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いわゆる舗装路のこと。舗装路といってもフラットな路面だけでなく、様々な路面状況がある。 |
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| ・タイムカード |
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主催者より各クルーに配布される。SSのスタート・ゴール時間、タイムコントロールへの時間など走行するごとに記入され、控えを主催者が保管する。つまりタイムカードにはSSタイムやロードセクションのペナルティなど、そのクルーのタイムに関するすべての情報が記されていることになる。普通はコドライバーが管理するが、タイムカードを紛失すると失火という重いペナルティが課される。 |
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| ・タイムコントロール |
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タイムカードに記入を行なう場所。SSのスタート、ゴール、サービスパークの入口、出口などでラリーカーの通過時間を確認する。ロードブックなどにはTCと略して記載される。また日本のラリーではチェックポイントと呼ばれる。 |
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| ・パルクフェルメ |
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定められた場所での車両保管場。ラリーのスタート前、各レグ終了後翌日のスタートまでラリーのゴール後など、定められた場所にラリーカーを集め、主催者が車両を保管する。この間、ラリーカーへの修理はもとより、パルクフェルメへの立ち入りが一切禁じられる。ただし例外としてフロントウィンドウの交換作業だけはパルクフェルメ内で許される。 |
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| ・プロダクションカー世界ラリー選手権 |
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これまでのグループNカーによるFIAカップが、2002年から「FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)」として再出発した。いままでのように全戦にこの選手権が併設されるわけではなく、03年は第2戦スウェディッシュ、第4戦ニュージーランド、第5戦アルゼンチン、第7戦キプロス、第8戦ドイツ、第10戦オーストラリア、第12戦ツール・ド・コルスというジュニア選手権と重ならないラリーが7戦選ばれている。タイトルはドライバーにかけられるが、エントリーは事前の登録制を採っている。
03年シーズンで注目したいのは、タイトル獲得を目標にエントリーした新井敏弘とポッサム・ボーンのふたりだ。
SPRT(スバルプロダクションラリーチーム)からエントリーする新井敏弘は、このクラスでチャンピオンを狙う。 |
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| ・ペナルティ |
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競技の基本は、各SSでの全力走行によるタイム計測のトータル時間で決まるが、このSS以外で規定に違反すると、その内容、程度により10秒から失格までのペナルティが課せられ、SSの合計タイムに加算される。簡単な例では、移動区間やサービスエリア内での車両のトラブル修復のために、次のスタート時刻に遅刻すると、1分毎に10秒が課せられる(1分未満は切り上げ)。従って10分遅れれば、10
x 10=100秒のペナルティとなる。 |
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| ・マッドタイヤ |
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マッド=泥路用のタイヤ。グラベルタイヤよりブロックが大きく、排水、排土性の向上のために溝幅が極端に広げられている。またスタッドタイヤ同様に面圧を上げるため、通常のグラベルタイヤより細めのデザインとなっている。マッドでは抜群の性能を持つが、ドライのグラベルでは磨耗が激しいため、使用されるSSはかなり限定される。 |
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| ・ムースタイヤ |
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タイヤにドーナッツ状のムース(スポンジ)を組み込んだもの。パンクして空気が抜けてもムースがタイヤの形を保持するので、タイヤ交換なしで走行を続けることができる。ラリーにはパンクがつきものだけに、現在のWRCには欠かせないタイヤ。ムースはターマック、グラベル、スノー、マッドなどなどすべてのタイプのタイヤに組み込むことができる。ピレリはEMI、ミシュランはATSと呼ばれる。 |
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| ・モーターホーム |
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ドライバーの休憩、メカニックなどのチームメンバーへの食事の世話、ミーティングの場などを目的とした多用途車。現在ではサービスパーク場所が1〜2ヶ所に固定されるため、大型の2階建てのバスやトレーラーが持ち込まれている。 |
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| ・ラリーコンピュータ |
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ラリーカーに搭載されたコ・ドライバー用の計算機器。ロードブックに記載された次の目標迄の距離の表示とその補正の為、時間、距離などをインプットすると、次の目的地までの平均スピード、時間の遅れ進みなどが表示される。レッキではコーナー間の直線の長さを正確に把握するため、ドライバー側にも装着されるケースがある。また燃料残量とSSでの最高速度が表示される。 |
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| ・リグループ |
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パルクフェルメ同様、定められた場所にラリーカーを一定時間駐車するもの。ただしパルクフェルメが長時間に及ぶのに対し、リグループは15分から30分程度と短い。またパルクフェルメは各レグの前後に限定されるが、リグループは各レグの中間のサービスパークへ入る前に設定される。これはラリーに何らかの理由でスケジュールの遅れが生じた場合を想定し、リグループで隊列を整えることを目的としているため。パルクフェルメ同様、ドライバーは駐車後、次のエンジン始動までリグループ内への立ち入りを禁じられる。 |
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| ・レッキカー |
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レッキでラリーの本番車を使うことは禁止されているため、マニファクチャラーチームや有力プライベートチームはグループN仕様に準じた専用のレッキカーを準備している。スポンサー名などが入ったカラーリングも禁止されているため、レッキカーは白やグレー、赤といった単色に塗られる。タイヤは一般市販ロードタイヤの使用が義務付けられている。 |
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| ・レッキとペースノート |
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主催者はラリーの参加者にロードブックと、時にはアマチュア向けの一般的なペースノートを配布することがあるが
、これだけでは全開走行のための情報が不足している。このため参加者はレッキと呼ぶ下見を行い、コースを細かくチェックする。この時ドライバーが自身の走法に合わせてコーナーの曲率、長さ、使用ギア段数、コース上の障害物、ジャンプなどを口述し、コ・ドライバーがその詳細を記入したペースノートを作成する。実戦ではSSのスタートと同時にペースノートを読み上げ、ドライバーはその情報をもとに先の見えないブラインドコーナーでも全開で攻めることができる。しかしレッキは一ヶ所のSSあたり2回までしか認められないため、経験豊かなドライバーが優位な状況である。 |
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| ・ロードセクション |
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レグを構成するものの一つで、SSへの移動区間。ラリーのスタートからSSのスタートまで、SSのゴールから次のSSのスタートまで、SSのゴールからサービスパークまでなど、ラリーカーがタイムアタックをせずに走行する区間。ロードセクションは閉鎖されておらず、ラリーカーも一般の交通に混じっての走行となるため、公道の交通法規を守ることが求められている。
ロードセクションではオーダーを守らなければならないので早くゴールしても、 遅くゴールしてもいけない。
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| ・ロードブック |
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主催者が各クルーに配布するラリーのすべてのルートを記したノート。ルート中の交差点や曲がり角などが記号化されて記されており、ロードブックがあれば地図がなくともラリールートを辿ることができる。日本語ではコマ図と呼ばれる。ただし、ロードブックではSSの表記もルートを逸れないで走るための最低限の情報であるため、クルーはより詳細な情報の入ったペースノートを各自で作成する必要がある。
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| ・世界ラリー選手権 |
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WRCはWorld
Rally Championshipの略、正式にはFIA世界ラリー選手権。WRCはラリーの頂点として位置づけられ、FIAが統括する世界選手権のうちのひとつ。(F1も同様)
その歴史は、73年に「マニファクチャラーズ選手権」としてスタートし、79年から「ドライバーズ選手権」との2本立てで行われるようになった。さらに、02年よりグループNが「FIAプロダクションカー世界選手権」、スーパー1600が「FIAジュニア世界選手権」として昇格し、現在は4つのタイトルをめぐり熱い戦いが展開されている。
(プロダクションカーとジュニアの両選手権の詳細は別項参照) |
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| ・ジュニア世界ラリー選手権 |
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1600ccのFFラリーカーによる「スーパー1600」が、02年から「FIAジュニア世界ラリー選手権」となったシリーズ。対象となるイベントは03年は7戦。
タイトルはドライバーに掛かるが、出場ドライバーは27才以下に制限されている。(03年より) |
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